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インフルエンザの治療について(抗インフルエンザ薬以外のおくすりについて:1)

 前回のブログでは、インフルエンザの治療に使われるお薬の中で、皆さんが良くご存じのタミフルリレンザなどのインフルエンザウイルスに効く抗ウイルス薬のお薬についてお話しいたしました。これらのお薬は通常5日間くらい発熱が持続するインフルエンザに使用すると、その発熱の期間が2~3日間短縮でき、その結果色々な症状が軽くすむインフルエンザに有効なお薬です。今回はそれ以外のお薬や治療についてお話しいたします。

インフルエンザは通常のカゼと違い、高熱が続いたり、咳や鼻水がひどくなったり、倦怠感で食欲が落ち脱水気味なったりしますので、抗ウイルス薬で治療を開始しても、感染の拡大防止と体力の回復のために5日間以上の自宅安静が必要です。そして安静期間中は消化のよい食べ物や水分を多めに取り脱水や体力低下を防ぐようにし、発熱や咳・鼻水、下痢などの症状に対するお薬なども併用してゆきます。

インフルエンザは高熱が持続しますし、熱が高いほど身体のダメージが強くなりますので、解熱剤は適時使用したほうがよろしいでしょうね。ただし解熱剤の中にはインフルエンザの時には使うと危険な解熱剤が有ります(商品名:ポンタール、ボルタレンなど)ので、安全な解熱剤を使用してください(アンヒバ、カロナール、コカールなど)。

また苦味が有るためにお子様には服用しづらいのですが、漢方薬の麻黄湯(まおうとう)は解熱効果も高いですし、最近の研究では体内のインフルエンザウイルスの減少にも効果があるようですので、時々使用されるお薬です。特に1才以下のお子様ではタミフル、リレンザ、イナビルなどの抗インフルエンザ薬は使えないことが多いので、この年齢のお子様には麻黄湯が使用されるケースが多いようです。解熱効果はタミフルなどと差が無いとの報告も出てきていますので、これからは小さなお子様にも使用するケースが多くなるでしょうね.




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