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インフルエンザの治療について(抗インフルエンザ薬以外のお薬について:2と、 家庭での対処法)


 前回のブログでは、インフルエンザの治療で使われる抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザなど)以外のお薬の中で、解熱剤についてお話いたしましたが、それに引き続きまして今回はインフルエンザが発症した後に出てくる咳や鼻水、下痢などの症状に対するお薬についてのお話です。

 インフルエンザウイルスは最初に鼻やのどの粘膜に付着して、その後身体の中に侵入してゆきます。そのため咳やのどの痛み、鼻水、痰のからみなどの症状が多くの方に出てきます。ひどければ気管支炎や肺炎も合併し、気管支喘息の方は喘息発作も起こしやすくなりますので気を付けなければなりません。これらの症状がひどい時には、痰切れの薬や鼻水の薬、痛み止めの薬を使用した方が良いでしょうね。咳や鼻水などの症状はのどの粘膜の炎症がひどければ、解熱後でも1週間前後も続くこともありますし、もちろん熱がひどい急性期の時には咳や呼吸困難で安眠できなかったり、体力を消耗することがありますので、適切にこれらのお薬を使用することが大事になります。

 また下痢や吐き気、腹痛などの胃腸炎症状も出てくることもありますので、吐き気止めや整腸剤、腹痛に対する痛み止めなども使用することもあります。

以上がインフルエンザに罹ったときに使用されるお薬の主なものですが、やはり一番大事なのはのどや鼻の粘膜を保護して、脱水を防ぐことです。お薬を用いる以外にご家庭での対処方法としては、脱水用の補水液(OS-1やアクアサーナ、ポカリスエットなど)やスープやお味噌汁、果汁などの水分を十分に(いつもの2倍くらい!)飲むことです。暇さえあれば常に水分を取るような心構えが必要です。また体力の低下を防ぐために消化の良い、栄養価の高い食物を食べるようにすることも大事ですね。またのどや鼻の粘膜を保護するためには、加湿器の使用や湿ったバスタオルを干すなどして部屋の湿度を出来るだけ上げるようにしましょう。のどの粘膜の保護にもなりますしインフルエンザウイルスの増殖も抑える効果もあります。さらにマスクをすることも他人への感染を低下させるだけではなく、マスク内の過湿された空気を吸うことによってご自身ののどの粘膜の保護にもなって一石二鳥の効果が有ります。

次回は、インフルエンザが治った後はどのくらいの期間で学校や幼稚園・保育園、そして職場に復帰・登校・登園できるかについてお話ししたいと思います。


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