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感染症(百日咳、マイコプラズマ、インフルエンザ)のシンポジウムにて:1

 一昨日の土曜日(1月5日)は、東京でのシンポジウムのために外来を少し早めに終了させていただきました。このシンポジウムでは百日咳マイコプラズマ感染症インフルエンザ感染症などのお話がありました。 

 1)百日咳は最近では子どものみならず成人の方の報告も多くなり、家族内の感染や学校内・職場内の感染も重要な問題になって来ています。子どもさんでも成人の方でも百日咳の診断は意外と難しいものですが、一番の決め手はやはり家族や学校など周囲の方に同じような長引く咳の症状の方がいらっしゃるかどうかです。このような環境で2~3週間以上咳が続く場合は要注意になりますので、単なる風邪かなと思わないで医師の診断をしっかりと受けてください。最近ではこの病気のスタンダードな検査も改善され、抗体価(百日咳毒素の抗体を調べます)などの血液検査を用いて診断を確定してゆくことも多くなりました。

 2)マイコプラズマ感染症も昨年は旭川でもかなり流行し、気管支炎や肺炎にまで至るお子さんもかなりいらっしゃいましたし、今年に入っても例年以上に肺炎の方も多く、気をつけなければならない病気ですが、最近の話題はやはり家族内や学校などの集団内の感染と、抗生物質に効かない(耐性と言います)マイコプラズマ肺炎が多くなってきていることですね。成人ではこの耐性のマイコプラズマ感染症はあまり有りませんが、小児ではこの問題が最近になり大きくクローズアップされてきています。旭川でも今までの抗生物質の効きが悪く肺炎にまでなるお子さんも比較的多く受診されていますので、咳や微熱の続くお子さんは早目に病院を受診されてください。

 次回は、そろそろ流行りだしてきましたインフルエンザについての話題です。

 



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