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感染症(百日咳、マイコプラズマ、インフルエンザ)のシンポジウムにて:2

前回は百日咳マイコプラズマ感染症についてのお話でしたが、今回はそろそろ旭川でも流行りだしてきましたインフルエンザについての新しいお話です。

 一つ目はタミフルリレンザなどのインフルエンザウイルスに効くお薬についてです。

これらのお薬はインフルエンザウイルスが体内で増えるのを抑えるお薬で、その結果として熱が早く下がりインフルエンザの重症度も改善させる良いお薬ですが、

最近の研究によりますとこれらのお薬を早期に使用しすぐに解熱して軽くすんだ方は、血液の中のインフルエンザに対する免疫の反応が弱く

場合によっては再度インフルエンザにかかりやすいという研究結果が出てきています。

今後もタミフル、リレンザなどのインフルエンザのお薬は同じように使用される傾向が続くと思いますので、気をつけなければならない報告と言えそうです。

 

二つ目はインフルエンザのワクチンについてのお話です。

現在皆さんが接種しているインフルエンザワクチンは、血液中の免疫は付きますが粘膜中の免疫は付きません。

そのため血液中にウイルスが入って肺炎などでインフルエンザが重症化することを防ぐにはある程度効果が有りますが、インフルエンザウイルスが体内侵入の窓口になっているノドや鼻の粘膜ではウイルスの侵入を防ぐことができないため、

インフルエンザにかかることが有ります。今回のお話ではこの粘膜の免疫を付けるために開発された新しい経鼻接種(鼻の中にワクチンの液体を噴霧する)ワクチンの効果についての話題でした。

今までの皮下に注射するワクチンに比べ粘膜の免疫も付くためにインフルエンザにかかる割合もかなり少なくできる効果が有りそうです。

今後は副作用についての検討が必要だそうですが、早くこのようなワクチンが使用されるようになると良いですね。

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