A群溶連菌感染症(溶連菌感染症)では、発熱やのどの痛み、発疹以外にも腎炎や心臓弁膜症など多くの症状が合併しますが、多動や、神経・精神障害などの症状が出てくることもあります。
今回は4歳のお子さんが、多動やチック、においに過敏になったり、戸締りを異常に気にしたりなどの精神症状が強く出て、査の結果この病気によるものとわかり治療されて良くなっています。
今回は溶連菌感染症としては稀なケースでしたが、この感染症で色々な症状が出現する事を改めて認識させられました。
次の失神についての発表は、それまではてんかんの一種と思われていた病気が、実は検査の結果、自律神経の異常で10秒近くの心停止が見つかり、
それまで時々失神で倒れたりけいれんを起こしていた原因が見つかった12歳のお子さんのお話でした。
急に倒れたりすることは低血圧や予防接種などでも起こりますが、時には重症のこともある例でした。
誤飲のお話は、6歳のお子さんが突然に歩けなくなり、意識障害も出てきたため入院して検査をしたところ、他の色々な検査では分からず脳波検査で薬物の誤飲(この時は家族の方の精神病のお薬でした)が判明し、治療の結果改善した例でした。
お子さんでは考えられないような誤飲がお薬にしろたばこや身の回りの日用品にしろ起こりえますので、気を付けなければならないですね。
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- 小児科学会の北海道地方会にて(2):溶連菌、失神、誤飲(薬物誤飲)など from 旭川市小児科【土田こどもクリニック】