予防接種(不活化ポリオワクチン、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンなど)の講演会にて(1) |
昨日、旭川小児科医会主催の講演会が行われ、「予防接種の現状と展望~定期・任意接種と新しいワクチンの動向~」と題して、川崎医科大学小児科学教授の中野先生にお話をして頂きました。
種々のワクチンについての内容でしたが、特に最近のトピックスとしては、不活化ポリオワクチンの情報を述べられていました。会場は小児科医、内科医、看護士、自治体関係者などで70人以上の方が出席され、皆さんの関心の高さが表れていました。
不活化ポリオワクチンについては、先生のお話では、今月下旬にでも厚生労働省から、今年の秋のポリオワクチンの接種に向けて、不活化ポリオワクチンを開始する具体的な時期や、ワクチン接種スケジュールの決定があるようです。
ほとんどの自治体では、春と秋の2回に集団もしくは個別にポリオワクチンを接種していますので、今年の春はもう間に合いませんが、秋には間に合うようにワクチンの認可が進んでいるようです。
ここで問題になりますのが、今までの飲むポリオワクチンをどの程度接種しているかによって、秋のワクチン接種スケジュールが変わってきます。例えば、試案として(決定ではないですが!)、飲むポリオワクチンを既に2回接種しているお子さんは、もう不活化ポリオワクチンを接種しなくても良いか?とか、1回だけ飲むポリオワクチンを接種したお子さんは、不活化ポリオワクチンをこれから3回接種し2回目と3回目の間隔は6か月以上空けることにするか?とか、今までにポリオワクチンを飲んでいないお子さんは、不活化ポリオワクチンを4回接種するか? などの様々な場合を想定して、ワクチン接種のスケジュールを考えなければならず、この事は今までのワクチン接種には無かった事ですので、保護者の方への説明とご理解がかなり必要でないかと感じられました。
さらに今回の不活化ポリオワクチンで認可されて発売されるのは、1種類だけではなく数種類のワクチンが認可・発売される予定ですので、これらを踏まえたワクチン接種のスケジュールの立て方が必要になります。この点につきましては、次回のブログにて触れたいと思います。
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