予防接種(ポリオ不活化ワクチン、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンなど)の講演会にて(4) |
前回までのブログでは、ポリオ不活化ワクチンについてお話いたしましたが、今回の講演会では、他にもヒブワクチンや、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、MRワクチンなどについてのお話がありました。
まず、ワクチンの接種時期に関するお話では、「接種可能な年齢に達したら、なるべく早い時期に接種を行うこと」です。
感染症という病気に対しての予防手段であるワクチンは、そのお子さんが病気に罹ってひどくなる前に接種してこそワクチンの効果があります。
何を当たり前のこととおっしゃる方がいらっしゃるかもしれませんが、外来でよく見かけるのは、保育所などで早い時期に集団生活に入りますと、それこそいつ水ぼうそうやおたふく風邪にかかってもおかしくはありません。
かかってしまったお子さんを持つ保護者の方から、「そのうち、ワクチンを接種しようと思っていたのに・・・・」という言葉がよく聞かれます。やはり「ワクチンは、かかる前に接種する!」ですね。
特に、細菌性髄膜炎や敗血症など、かなり重い病気は生後3か月から6か月頃より目立って多くなってきます。
そのため、これらの病気を予防するヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンは、生後2か月になったらすぐに接種しましょう!
また、最近発売されたロタウイルス胃腸炎に有効なワクチンは生後6週から接種が可能です。
ロタウイルス胃腸炎も患者さんの8割以上が2歳未満のお子さんです。
このワクチンもほかのワクチンとの同時接種が出来ますので、生後2か月の時にヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンと同時に接種されるお子さんも多いです。
このロタウイルス胃腸炎に有効なワクチンは、今年中に2種類のワクチンが接種可能になります。
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