旭川市小児科 医療法人社団 土田こどもクリニック


北海道ではHibと肺炎球菌による髄膜炎が減少してきました


先週の水曜日に、札幌で北海道小児科医会理事会が開催され、出席してきましたが、その中でトピックスとして、北海道では最近インフルエンザb型菌(ヒブ:Hib)と肺炎球菌による細菌性髄膜炎の発症が減少してきているとの報告がありました。
やはりここ2~3年前から多くのお子様がヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンを接種されるようになり、その効果が現れ始めてきていると強く感じました。

北海道では毎年20人近くのお子様が細菌性髄膜炎という重症の病気にかかり、何人ものお子様が亡くなったり、重い後遺症を残す事態が続いていました。
そしてこの髄膜炎という重い病気の原因の殆どが、ヒブや肺炎球菌が体内に入りこむことによって起こります。
このため、赤ちゃんの早い時期からヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンを接種して、このバイ菌に対する免疫を付けておくと、このような病気にかかることが殆ど無くなってきます。
すでに10年以上も前からこのワクチンを接種している世界中の多くの国では、この髄膜炎には殆どかからなくなり、死亡するお子様も稀になってきています。日本もやっとこのような状態に改善されてきているという訳です。
その時の報告では、インフルエンザb型菌(ヒブ)による細菌性髄膜炎は昨年の10月から、肺炎球菌による髄膜炎が同じく昨年の8月頃から、北海道での発症がゼロのまま続いているとのことでした。この報告はお子様や保護者の方にとってだけではなく、細菌性髄膜炎という重い病気で、さんざん苦しめられた私たち小児科医にとっても朗報で、大きな喜びです。
そして、この病気だけではなく、他にもワクチン防げる病気が数多くありますので、もっともっと多くのお子様が種々のワクチンを接種して、ワクチンで防げる病気を少なくさせることが必要だと思います。



 



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