前回に引き続いて、今回も予防接種についてのお話です。
今回は水ぼうそうワクチンとおたふくかぜワクチンの2回接種についてです。
「えっ! 水ぼうそうワクチンやおたふくワクチンは2回も接種しなければならないの!」と思われる方も多いのではないでしょうか?
でもよく考えてください、以前にお話ししました最近流行っている風しんについて、風疹ワクチンは麻疹ワクチンと一緒のMRワクチンとして、1歳のころと小学校入学前の2回も接種していますよね。
その理由は風疹も麻疹(はしか)も1回のワクチン接種では免疫が出来なかったり、一度免疫が出来てもその後に免疫が減ってしまい、風疹やはしかにかかり易いお子さんが多くなっているために、どちらのワクチンも2回接種して免疫のあるお子さんを多くしようという考えからです。水ぼうそうワクチンもおたふく風邪ワクチンもこのMRワクチンと同じ理由で、2回接種が推奨されています。
ではどのようなスケジュールで2回接種を行えば良いかといいますと
1) 水ぼうそうワクチンでは、1回目は1歳を過ぎてからなるべく早くに接種し、2回目はその後3か月以上をあけて2歳までに接種することが望ましいとされています。
2) おたふくかぜワクチンでは、1回目は同じく1歳を過ぎてからなるべく早くに接種し、2回目は5歳ころから小学校入学前の時期に接種することが望ましいとされています。