子宮頸がんワクチン(ガーダシルとサーバリックス)について |
前回までのお話では、2種類の子宮頸がんワクチン(ガーダシルとサーバリックス)についてお話いたしましたが、最後にこのワクチンを接種するにあたって、保護者の方へご説明する時の重要なポイントを幾つか、以下にお示しいたしますので、どうぞ参考にして頂ければ幸いです。
1. 子宮頸がんワクチンの種類は2種類あり、それぞれ以下の利点がありますので、これを踏まえて、接種するワクチンを選択してください
A) 2価ワクチン(サーバリックス);子宮頸がんのガンなど複数のガンを予防する型が2種類ふくみます。子宮頸がんではこの2種類で70%を占めますが、残りの30%の人には効きません。
B) 4価ワクチン(ガーダシル):2価ワクチンの効果に加えて以下の病気に効果のあるウイルスの型が加わります。・・・尖圭コンジローマ(局所のイボ)と呼吸器のイボ(母子感染で子どもにうつります。稀な病気ですが命に関わることがあります。)
1)この2つのワクチンの値段は同じです。
2)効果は現在までは同じですが、サーバリックスの効果の持続が少し長いかもしれません。
3)数年後には「がん」に効く5種類が加わった9価ワクチンが発売される予定です
このワクチンは、がんに対しては90%程度まで効果があります。
性交渉を待てれば9価ワクチンの発売まで待つのも一つの選択肢です。ただし数年後先になる可能性もあります
今回このガーダシルを接種して、さらに数年後に9価ワクチンを追加で接種出来れば、重なった型については、効果が高くなる可能性があります。
以上を踏まえまして、ワクチンの選択をしてみてください。
ただし何回も触れましたが、ワクチンだけではガンは完全には予防出来ませんので、「20歳になったら子宮がん検診」を受けることも大切です。
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