子どもを守るための予防接種(ワクチン)スケジュールについて(1) |
先月に旭川で、日本赤十字社医療センター顧問の薗部友良先生による
ワクチンの講演会がありました。
ポリオワクチンやヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンなどワクチン全般についてのお話で、膨大な資料を基にして講演して下さいましたので、その一部をお話しさせて頂きます。
まず最初は今後の予防接種制度についてですが、
1)B型肝炎ワクチン、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、おたふくかぜワク チン、水ぼうそうワクチン、子宮頸がんワクチン等については、国会で審議が通り定期接種(全員のお子さんが公費で無料で接種できます)になることが決定しましたが、予防接種法の改正を待たねばならず、今のところはあまり進展がないようです。
2)日本での任意接種のワクチン(希望により自費で接種するワクチンで、おたふくワクチン、水ぼうそうワクチン、B型肝炎ワクチンなど)はWHO(国際保健機構:国連の世界的な機関です)がすべて定期接種にした方が良いと薦めてるワクチンで、世界の先進国ではもうすでに全員のお子さんに接種しています。
二番目に予防接種のスケジュールの基本は、
定期の決められているワクチンからというわけではなく、どのワクチンであっても良いのでかかると重い病気や流行している病気のワクチンを優先して接種します。
必要性の高いワクチンは接種できる月齢になったらすぐに接種しましょう。
定期接種(三種混合やポリオなど)でも流行が少ない病気のワクチンはその後でも構いません。
そして、数多くのワクチンを接種しなければならないので、同時接種を基本にして早めにお子さんに免疫をつけてあげてください。(詳しくはVPD(ワクチンで防げる病気)の会の新スケジュールを参考にしてください)
次回からは、B型肝炎ワクチンや、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンなどのそれぞれのワクチンについて、トピックス的にお話いたします。
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