自閉症スペクトラム発達障害(ASD) |
自閉症スペクトラム発達障害(ASD)が発症するのは、100人に1人程度かそれ以上の割合だといわれています。
ことばの発達が遅れてこだわりがあるというふうに理解されている方が多いかもしれませんが、ことばの遅れがないお子さんでも自閉症スペクトラムのことがあります。
【自閉症スペクトラムの症状】
知能のわりに想像力や概念的なことの獲得が発達しにくいという点が特性の一つなので、ことばの遅れはないけれど、やりとりが成立しにくいお子さんや、ことばの表面的な意味の理解にとどまってしまいやすいお子さんも、自閉症スペクトラムの可能性が高いです。
また、幼児期から文字の読み書きができて、知的障害はなさそうなのに、お絵描きや作文に苦手が目立つということもよく認められます。
変化に弱く融通が利きにくい、視覚的に認知しやすい情報に強い、特定の感覚的な刺激に過敏だったり鈍感だったりすることがあるといった特性も併せ持つ場合が多いといわれています。
合併症として、睡眠障害や偏食、不器用、多動なども知られています。
【自閉症スペクトラムへの対応】
直接的な治療薬はありません。
その日やその時の活動の予定(流れ)をあらかじめ"見てわかるような"形で提示する。
ことばの裏を読まなければならないような指示の出し方をしない、など、大人の側の適切な対応により随分と生活しやすくできるようになります。
不器用や感覚過敏に対しては、必要に応じて機能訓練が効果を示すことがありますし、睡眠障害や多動などの合併症は個々に応じた薬物療法が有効な場合もあります。
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