旭川市小児科 医療法人社団 土田こどもクリニック


日本外来小児科学会春季カンファランスに参加してきました(2)



カンファランスの午前中の、園・学校保健勉強会では「診察室の外の子ども達~学校の子ども達が抱かえる問題を考える~」をテーマに、3人の方の招待講演が行われました。

招待講演1では、「ある小学校長のつぶやき~小学校現場の教員、子ども、保護者の様子~」と題して、横浜の市立小学校校長の室井克之先生が、今、学校が置かれている現状について話され、疲弊している現場の状況を、校長会のアンケート結果を交えながら講演していただきました。

学習指導要領の改訂により、小学校では算数、国語、外国語などの13教科と、人権、健康、食、環境、安全などの10項目以上の教育的課題、更に学力向上、体力向上などの向上課題などを教える必要があり、その結果、先生も子ども達も、物理的な時間の余裕が無くなったり、放課後の学校の利用停止などにより、「遊べなくなくなった子ども達、遊ばなくなった子ども達」、「遊べなくなった先生、遊ばなくなった先生」が増加しており、それが最近の20年間で特に目立ってきているようでした。

そして、「事件は現場で起こっている。」という、その現場から、様々な問題点を解説していただいた上で、学校を取り巻く環境としての"特別支援教育"や、"幼稚園・保育所・小学校・中学校の連携"、"地域の評価"の現状と、社会の変化の中で、教員も、子どもも、保護者も、みんなが変わってきており、そのミスマッチによる問題点なども強調されていました。

校長先生による、学校の現場からのお話は、われわれ学校医をしている小児科医にとって、改めて現場を知る上で必要なことであり、明日からの学校医としての取り組みへの重要なお話でした。



 



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