小児呼吸器疾患シンポジウムに参加して:3)青春小説!「もし、ドラ」をご存知ですか? |
8月上旬の東京で開催されたシンポジウムでの特別講演で、ベストセラーにもなりました小説、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」(敏腕マネージャーと野球部の仲間たちがドラッカーを読んで甲子園を目指す青春小説!)という本の著者の、岩崎夏海先生の講演を聞いてきました。
ちょうど時期的に夏の甲子園の予選、そしてこの時期は甲子園の本体会の時期ですが、高校野球の話ではありませんでした。
高校の野球部の生徒(マネージャー)がドラッカーという有名な経済学者の著書を読むという、一見なんのつながりもないような話なのですが、岩崎先生によるとそこが一番大事なところということでした。
"わかりきった答えが正しいことはほとんどない!"
"顧客(お客様、もしくはサービスを提供する相手、(または野球部の相手?))は誰なのか?顧客を明確にすることが大事!"
"多くの人たちが、サービスをする相手、もしくは目標とする対象となる顧客というものについて、誤った考え方を抱いている!"
そして、具体例として、経済不況下のGM社(アメリカの自動車会社)の立て直しや、カリフォルニアのガールスカウトの人種問題についての対応の例を挙げていました。
どちらも大多数の人が賛成する案の反対のことを行なって問題を解決させていったそうです。
小児科にとっての最終の目標とする集団は、お子さんから保護者、そしてそれを取り巻く周囲の社会全体でしょうか・・・・
最後に岩崎先生は、これからは権威に依存する時代ではなく、市民一人ひとりが周囲の人や社会に何が貢献できるか、何に責任を持つかを考えて行動するマネージメントの力が必要だと話されていました。(ドラッカーの著書に、「非営利組織の時代」という本があるそうで、参考に紹介されていましたね。社会の貢献度こそが大事で、それが通常の権威を超えるような時代になって来るだろうとのことです。)
仕事や職種は違いますが、大変参考になったお話でした(^O^)
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