今年のインフルエンザワクチンは、大事です! |
昨日、旭川で講演会がありました。インフルエンザの専門家で有名な菅谷憲夫先生の講演で、「インフルエンザの予防と治療」と題して、インフルエンザワクチンの重要性と治療について話して頂きました。特にこれから接種する今年のインフルエンザワクチンは、是非接種して下さいとの内容でした。
つい最近になって、WHO(世界保健機構という国連の組織です)が、昨年のワクチンがあまり有効でなかったことを発表したそうです。その理由は、昨年流行ったインフルエンザA型の株が変異した(インフルエンザウイルスの型が少し変わった)ためだそうです。そのため、ワクチンの株が合わなくて効果が少なく(例年に比べて40%以上も効果が低かったようです)、しかも普通ならあまりかからない免疫のある成人などでも昨年はこの変異したインフルエンザウイルスにかかる人が多くなり大流行につながったようです。
この教訓を生かして、今年のインフルエンザワクチンの株(型)は、昨年流行したこの変異した株を使っています。そのため今年もこの変異したインフルエンザが流行る可能性が高いため、その予防のためにはぜひとも今回の新しい株のインフルエンザワクチンを接種して下さいとのことでした。この抗原変異があるために、過去にインフルエンザワクチンを接種してる人も、今回流行したインフルエンザに対しての免疫が低いため、幼児から成人・老人を問わず、国民全員の方に今今年度のインフルエンザワクチンを接種してもらいたいくらいこの抗原変異に対しての予防が必要であることを力説されていました。
昨年からインフルエンザワクチンの接種量が変更され、小さなお子様でも0.25mlという量で成人の半分くらいの量を接種することになりましたので、効果も高くなることが予想されます。インフルエンザワクチンの接種は年内に済ませておくようにしましょう。
次回は、インフルエンザに対しての最近の治療についてお話いたします。
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