前回のインフルエンザの治療についての続きです |
前回はインフルエンザの治療について、その効果とタイミングについてお話いたしましたが、今回はその治療薬の内容(タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタなど)についても簡単に触れておきましょう。
最近ではタミフル(インフルエンザの飲むお薬、粉薬とカプセルがあります)に対して耐性の(タミフルが効きづらい)インフルエンザが多くなってきています。そのため各種インフルエンザの治療薬でも効果に差が出てきているようです。またインフルエンザのタイプの違いでも治療効果に差があります。
例えば、インフルエンザB型はA型に比べて薬の効果が弱いと報告されています。インフルエンザB型にかかると、タミフルのような飲み薬やリレンザ、イナビルのような吸入の薬(口から吸うお薬)では効果があまり期待できないこともあります。ただしラピアクタという点滴のお薬はB型には他のお薬に比べて効果が高いということですので、小さな赤ちゃんや重症であまり口から水分や食べ物が摂れないお子さんについてはこの薬を使うメリットがあるようです。
またインフルエンザA型ではタミフルの効かないタイプも多く、この場合はリレンザやイナビルという吸入のお薬も有効ですが、タミフル耐性でないタイプはやはりこの吸入のお薬よりもタミフルの方が効きが良い、という風にインフルエンザのお薬も色々な使い方がありますので、主治医の先生とよく相談されながらお子さんの治療にかかわってあげてください。
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