Home > 夜尿症 Archive

夜尿症 Archive

おねしょ(夜尿症)を治そう

  • Posted by: tsuchida
  • 2012年8月 4日 11:57
  • 夜尿症

おねしょ(夜尿症)についてのお話は、今回でとりあえず最後になりますが、今までのお話の中では、具体的な治療について触れられていませんでしたので、今回は治療について、少し詳しくお話いたします。

7月27日の前々回のブログでは、飲むホルモン剤のお薬が、新しく発売されたことをお話いたしましたが、では夜尿症の治療とはどのようにするのかということになります。

まず第一は、前回にもお話しましたが、日常生活でのご家庭で出来る対策です。この生活の大きな五つのポイントは、

1)無理やり夜中に起こさない(夜尿症だからといって、夜中にむやみに起こしておしっこをさせようとすると、夜尿をしにくくする抗利尿ホルモンというホルモンの分泌が減るために夜尿が一層悪化します。)

 2)水分の取り方に注意する(夕食は塩分を多く取りすぎないようにし、なるべく寝る前の2時間以上前に終わらせて、その後はなるべく水分を取らないようにする。その前の時間帯の日中に必要な量の水分を取るようにします。)

 3)規則正しい生活(夜ふかしや不規則な生活は夜尿を悪化させるので、早寝、早起き、決まった時間の食事の習慣をつけましょう。)

4)冷えしょうの改善(寝る前に入浴などで体を温め、寒さが厳しい季節には布団を温めておくなどして、手足が冷たくならないようにしましょう。)

5)おしっこのがまん訓練(膀胱を大きくするために、おしっこのがまん訓練が必要です。トイレに行きたくなったときにでも、少し注意をそらすなどして、おしっこをするのをなるべく我慢させるようにしましょう。)

以上の対策を行っても夜尿が改善しない場合には、


お薬1:抗利尿ホルモン剤などの、ホルモンで尿量を少なくする飲み薬、2:抗コリン剤などの、膀胱の機能などを安定させて膀胱の尿量を増やす飲み薬、3:三環系抗うつ薬などの、上の二つの作用を合わせ持った飲み薬など)を使用して、夜尿を改善させたり、アラーム療法(パンツに水分を感知するセンサーを取り付け、おしっこの水分を感知するとアラームが鳴り、排尿を抑制する一種のがまん訓練のようなもの)で夜尿を改善させるような治療法があります。

t_02.gifのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

夜尿症(おねしょ)について

  • Posted by: tsuchida
  • 2012年7月31日 16:23
  • 夜尿症

 

今回は、夜尿症について、もう少しお話をさせていただきます。

夜尿症は、夜眠っている間に体でつくられるおしっこの量と、その尿をためる膀胱の大きさとのバランスがとれていないために起こります。

頻度は小学校入学前で10~20%小学校高学年で5%くらいと言われています。

夜尿症のタイプでは、水分を多く取る習慣ホルモンの分泌が少ない「多尿型」膀胱が小さいために起こる「膀胱型」、その両者が原因の「混合型」があります。

それぞれにより治療法が違いますが、水分制限やお薬などでの適切な治療で1年間に約2~5割の方が治ると言われています。

ただ、なかには治りにくい夜尿症もあり、

・寝てすぐに夜尿が見られたり、一晩に2~3回みられる

・昼間にも尿漏れや頻尿がある

・塩分や水分を取りすぎる傾向がある などの方は夜尿症が治りづらいとも言われています。

 

それでも、焦らずにお子様に接してあげることが一番ですので、ご家庭で出来ることの対策として、以下のことをしてあげてください。

1)無理やり夜中に起こさない

2)水分の摂り方は、朝や昼に多く取り、夕食は早めにとってその後は水分を制限する

3)規則正しい生活のリズムを作る

4)就寝中の寒さ(冷え)に気をつける

5)おしっこを我慢する訓練を続ける

 

   小学校の大きなお子様でも、20人に一人や二人くらいは夜尿症がありますので、あまり神経質にならずに、いずれは治るもの!というふうに、気長に様子を見てあげることも大事ですね

マーク.jpgのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

 

夜尿症の薬について

  • Posted by: tsuchida
  • 2012年7月27日 16:37
  • 夜尿症


最近、夜尿症の薬で新しい薬が発売されました。

バソプレッシンという、おしっこが出るのを抑えるホルモンのお薬です。

このホルモンのお薬は以前に、点鼻薬(てんびやく)という鼻に直接入れる薬が使われていましたが、今回のお薬は飲むお薬ですしかも、口に中で溶けるお薬ですので、水なしでも飲めます! 

夜尿症の生活習慣の改善で、夕食後の水を飲むことが制限されている夜尿症の患者さんにとっては、嬉しい薬ですね。
 

夜尿症の原因は色々ありますので、特にこれだけの治療をしていれば良いというものではないのですが、基本的にはやはり夕食後の水分の制限でしょうね。

しかしながら、いくら一生懸命水分制限をしても夜尿が続くお子様がいらっしゃいますので、そのような場合にはこの薬が有効なことがあります

有効性も高いので、気になる方がいらっしゃいましたら、一度何かで外来を受診されたときにでもご相談ください。

最近は、以下のようなサイトもありますので、参考になるかもしれません。

「夜尿症(おねしょ)ナビ」で検索されると出てきます。

または、こちら   http://www.kyowa-kirin.co.jp/onesho/


t_04.gifのサムネール画像


Index of all entries

Home > 夜尿症 Archive

月別リスト
リンク集
タグクラウド
RSS購読

Return to page top