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アレルギー科 Archive

皮膚の湿疹やかぶれからアレルギーの原因物質が入る(経「湿疹感作」)のが、アレルギーマーチである:日本小児アレルギー学会より

小児のアレルギーでは、アレルギーマーチという考え方があります。

生まれて間もない時期は湿疹やアトピー性皮膚炎で始まり大きくなるに従い小児ぜんそくやアレルギー性鼻炎アレルギー性結膜炎が発症してくるというものです。

 

最近の研究では、赤ちゃんの時期に口から入る食物ではアレルギーになりづらくし

その一方皮膚の湿疹やかぶれなどの病変のある部位から食物やダニなど、アレルギーの原因となりうる色々な物質が皮膚の湿疹の部位を通して体の中に入り

アレルギーになりやすい状態を引き起こすようです。


日本の研究でも、乳幼児期の湿疹が強いと、その後に食物アレルギーになりやすいという報告が出ています。

そしてこのような湿疹は単なる脂漏性湿疹(生後1か月前後のかさぶたのできやすい湿疹)やおむつかぶれではなく、いわゆる乳児湿疹がその後のアトピー性皮膚炎風邪をひいたときなどのゼーゼーのリスクになるとのことです。


 つまり、赤ちゃんの皮膚が口の周りも含めて正常でつるつるの皮膚であればアレルギーにないにくいのですが、

一方口の周りや体に湿疹があって、がさがさやジクジクの皮膚の状態であれば、そこから母乳や食物やダニなどの抗原(アレルギーを引き起こす物質)が入り込み、将来アレルギーになりやすくなることが強いといえそうです。

お子さんのアレルギーが気になる方は、生後早い時期から赤やんの皮膚は口の周りも含めてつるつるの良い状態にしてあげてくださいね。


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小児アレルギーのトータルマネージメント

  先月の小児アレルギー学会のランチョンセミナーでは、「小児アレルギーのトータルマネージメント」と題して、子どもさんのアレルギーという病気を、「患者さんの視点に立った医療」を目指して、いろいろなアレルギーのある一人の患者さんを、トータルにアレルギーの病気をコントロールしてゆこうというお話です。


 アレルギーという病気は身体のどこにでも発症します。それが皮膚であれば湿疹が出て蕁麻疹アトピー性皮膚炎になったり、であれば鼻水やくしゃみ・鼻づまりでアレルギー性鼻炎アレルギー性の蓄膿症になり、に発症すれば目のかゆみや涙目でアレルギー性結膜炎となります。そして気管支であれば咳やぜーぜー、呼吸困難で気管支ぜんそくなどになります。このようにアレルギーの病気は身体のいろいろな部位で発症しますので、一つの専門科だけではうまく治療がゆかず、小児科(大人であれば内科)、皮膚科、耳鼻科、眼科などのいろいろな科の専門医が密接に連携して、一人の患者さんを治してゆくことも多くあります。これが「小児アレルギーのトータルマネージメント」というわけです。


 具体的に一例を挙げれば、たとえばアトピー性皮膚炎は皮膚の病気ですが、眼科との連携が必要な時があります。アトピー性皮膚炎の症状のひどい患者さんでは、特に顔や目の周りの症状がひどければ、無意識に顔をひっかいたり、かゆみが強くて目の周りなどをたたく仕草をすることがよくあります。これが何回も何回も強くたたくことがあると、ひどい時には白内障や網膜剥離という重大な目の病気を引き起こすことがあります。昔はこの白内障なども、ステロイドの薬を使いすぎるからだという間違った認識をされる方もいらっしゃいましたが、むしろあまり薬を使わないで皮膚の症状がひどいときにこのような目の症状が起きやすくなります。そのため顔の、特に目の周りのひどいアトピー性皮膚炎では、眼科の先生との連携が必要になってきます。また子どもさんでアレルギー性鼻炎と気管支ぜんそくの両方の病気を持つ方も多いので、小児科医と耳鼻科医の連携が必要になります。咳をした時なども、その咳の原因が鼻水からなのか、胸の気管支の音が悪くて気管支からの咳なのかを見極めることも必要になります。

 お子さんもお母さん方も、アレルギーの病気が疑われるときには、このような複数の科で診てもらう必要が時にはあることも良く覚えておかれるとよいでしょうね。

 

食物アレルギーのシンポジウムに参加して

 

 先月の中旬に大阪で開催されました、日本小児アレルギー学会に参加してきました。一日目の午前は、食物アレルギーについてのシンポジウムでした。

 最初の講演は食物アレルゲンについてのお話でした。アレルギー物質を含む食物についての表示のお話では、厚生労働省では卵、牛乳、小麦、そば、落花生、えび、かにの7種目についてはすべての流通段階で表示を義務付けており、さらに大豆、牛肉、豚肉、もも、などの18品目についても表示を推奨しており、食物アレルギーを疑われる方はこの表示に気を付けて見て頂くことが必要です。また食べるものだけではなく、最近では化粧品の中に含まれている微量の小麦による石鹸アレルギー(茶のしずく事件)の報告もされていました。

 2番目の講演は食物アレルギーの診断についてでした。「食物アレルギーの診断の手引き2011」という冊子の内容に準じて行っているようです。

まず、食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎に関しては、その原因が何であるかを詳しく聞き出すことから始まり、すぐ食物を除去することはせず、まず丁寧なスキンケアと適切なレベルのステロイドの塗薬から始めるとのことでした。そして1~2週間くらいでも治らないケースでは、血液検査などをして原因の食物を調べてゆくとのことです。

次に、食物を食べてすぐに(ほぼ2時間以内)蕁麻疹や、かゆみ、不機嫌、嘔吐などがあるような場合には、まず原因と考えられる食物の検査(血液検査など)をして、かなり確実な場合はその食物の摂取をやめることもありますが、やや疑わしいケースなどでは負荷試験(医師の観察のもとで、少量から食べ始めて症状を確認する検査)診断を確定することもあります。

 3番目の講演は離乳食の進め方と除去の解除の進め方についてでした。離乳食の開始時期は世界的に見て、4か月以降、6か月以内で始めているようですが、従来ではアレルギーの原因となるような食物については開始を遅らせていましたが、最近ではそのような証拠がないため、通常通りに開始することになってきているようです。解除の方法については、症状が人によって違いますので、基本的にはより少量で重い症状が出る人は、より慎重に原因となる食物を開始・増量すべきと言っています。

 

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気管支喘息とアレルギー性鼻炎との関連


先週の土曜日に、旭川で道北小児アレルギー研究会が開催され、気管支喘息とアレルギー性鼻炎との関連について発表させていただきました。

もともと気管支喘息とアレルギー性鼻炎は同じくアレルギーによって起こる病気です。


そのため、お互いに合併しやすく小児喘息の半分以上の方が合併しています。

そこで今回、アレルギー性鼻炎と小児気管支喘息がどのくらい合併しているか、またお互いに調子が悪いとどのように影響しているかを、当クリニックと、道北、オホーツク圏の4つの病院で共同に調査してみましたSACRAスタデイという調査でした)。


保護者の方からのアンケートの結果ですが、両方を合併しているお子さんは半分以上あり、やはりアレルギー性鼻炎が合併しているお子さんは喘息の状態もあまり調子が良くなく、しかもアレルギー性鼻炎の症状が重い方ほど、喘息の状態も悪い傾向にありました。

このことから、小児の気管支喘息を診てゆく場合には、アレルギー性鼻炎の合併にも注意しながら、両方の病気の状態を良い状態に保つようにしてゆくことが大切ですね。

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北海道アレルギー研究に参加して:食物アレルギーの経口免疫療法について


 

先週の土曜日(6月23日)に札幌で開催されました、「北海道アレルギー研究会」に参加してきました。

小児科に関連する内容は、食物アレルギーへの治療として、最近話題になっています、"アレルギーのある食物を食べて治す・・・経口免疫療法"です。

    KKR札幌医療センターの小児科の医師が発表されました。

これは過去のブログでも紹介いたしましたが、「"食物アレルギー"の原因となっている食物(例えば、タマゴや牛乳、コムギなど)を、アレルギーがあるからといって禁止するのではなく、むしろ医師の注意深い観察のもとで、ある程度食べさせながらアレルギー症状がどの程度起こるかを診てゆきながら、徐々に耐えられるくらいの原因食物の量を決定して、そのお子さんに今まで食べることが禁止されていた食物を、少量でも食べさせてあげることが出来るようにしてゆく。」という治療法です。

 現在までに、20名以上のお子さんにこの治療法を行なってきているとのことです。

その大きな目的は、

1)そのアレルギーの原因となっている食物を食べたいというお子さんの強い動機

2)たまたま間違ってその原因食物を食べてしまうと、予期せぬアナフィラキシーショック(時には生命を脅かすような強いアレルギー反応)を起こしてしまうのではないか・・・という強い不安の解除。 

とのことでした。

食べさせることによる強いアレルギー反応を未然に防ぐため、すぐに治療できるようにこの治療法は、小児科病棟に入院して行います。

約1週間から2週間かけて徐々に食べる量を増やしてゆき、保護者の方と相談しながら安全にある程度の量に達したら、通院に切り替えて自宅でアレルギーの原因となる食物を症状が出ない程度に食べ続けてゆくものです。

この治療法は、これからの食物アレルギーの治療法として有望視されていますが、ただ残念なことに、通院中にその食物を食べない期間が続くとまた症状が出てしまうことで、出来ればなるべく毎日でも食べ続けてゆくことが必要のようです。

 

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気管支喘息やアレルギー性鼻炎の季節になってきました

今日で3月の診療も終了になりました。まだ少しインフルエンザが流行っていますが、これからは、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などのアレルギー性疾患の時期になってきます。

今週くらいから、徐々に咳が長引く方や、鼻水が長引く方、目のかゆみの方などが目立つようになってきました。まだ旭川では花粉が飛んではいませんが、気温が緩んで暖かくなってきたことや、雪が溶けてホコリやゴミが多くなってきたことが原因ですね。

中にはインフルエンザにかかると、気管支喘息や、いわゆる気管支の弱いお子様などは、インフルエンザの熱が下がっても1~2週間くらい咳が長引くこともあり、それまで気管支喘息と診断されていらっしゃらないお子様が、この症状を契機として、気管支喘息の診断に至ることもあります。

最近の花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の治療薬について


昨日の金曜日の昼休みに、クリニック内においてスタッフ全員が参加して、花粉症やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の治療に使われるお薬についての勉強会を行いました。


これらの病気に用いられる薬は、以前では抗ヒスタミン薬というもので、鼻水止めや、くしゃみ止め、かゆみ止めなどの目的で飲み薬が使用されてきていました。

でもこれらの薬には副作用として眠気が強く出てきたり、倦怠感などが目立つものが多く、最近ではこれらの副作用が改善されてきている薬が多くなってきています。


一般的に薬局などで売られているかぜ薬や昔ながらの鼻炎のお薬には、この眠気が強く出る薬が多く使用されてきています。


そのため、運転などに支障をきたすことが多く、アメリカなどではこの薬を飲んで 運転 すると罰金を取られる州もあるそうですので気をつけなければなりません。


日本では罰金までにはなりませんが、やはり日常の生活で運転や注意力を使う仕事をしている方にはこのようなお薬は使いづらいですね。昔ながらの薬によっては、ウイスキーコップ一杯分のアルコールと同じくらいの注意力の低下をきたすものも有るそうですので、気を付けなければなりません。

ここ数年では、これらの眠気や注意力の低下をきたさない薬が数種類発売されてきていますので、詳しくはクリニックのスタッフまでご相談下さいね。

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アレルギー(小児喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー)の勉強会に参加して

1月17日に旭川でアレルギーの勉強会がありました。

講師の先生はKKR札幌医療センター小児センター長の高橋先生で、小児喘息やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーやその負荷試験などについて、先生を囲んで勉強会が開かれました。

最初の話題は、重症のアトピー性皮膚炎のお話です。乳児早期のかなりひどいアトピー性皮膚炎でも、ステロイドの塗り薬をしっかり使用し、時には数日間、スキンケアと塗り薬の使い方の教育的な指導のための入院をすると、見違えるようにアトピー性皮膚炎が改善するというお話です(アトピー性皮膚炎教育入院)。治療の基本的なことは、ステロイドの塗り薬の正しい知識と、正しいスキンケアに尽きるようです。

次に小児喘息についてのお話で、最近いくつかの施設で用いられている呼気(吐く息)の中の一酸化窒素(NO)を測定すると、気管支の炎症の状態が分かることや、治療薬の怠薬や、いつ喘息の治療をやめたら良いかの指標に役立つというお話でした。また運動した時の喘息発作や学童期の喘息の治療には、吸入のステロイド剤と気管支拡張剤を合わせた合剤の有用性が高いことも挙げられていました。

食物アレルギーのお話では、食物アレルギーの診断、及び除去食解除ための食物アレルギー負荷試験のやり方や、以前のこのブログでも取り上げていましたが、入院して医師の管理の下に、急速にアレルギーの元となる食物を短時間で食べさせることにより、それまで食べられなかった食物がかなりの割合で食べることができるという急速経口減感作療法(経口耐性誘導療法)について、KKR札幌医療センターでの治療内容や実績等についても触れられていました。

第48回日本小児アレルギー学会より(その6)


前回のその5に引き続きまして、第2日目のシンポジウム9では3番目の講演として、日本医科大学の耳鼻科の先生が「アレルギー性鼻炎に対する免疫療法」という演題で講演されました。


耳鼻科では、アレルギー性鼻炎に対する最近の新しい治療法として、一つ目には皮下注射(注射の一種で、皮膚の比較的浅いところに行う注射、予防接種もこの皮下注射が多いです)によるアレルゲン免疫療法(アレルギーのもととなる物質を注射する治療法)が行われつつあるとのことでした。そしてこの治療法は成人よりも小児の方が有効性が高いとのことです。


二つ目の有効な最近の治療法としては、同じくアレルギーのもととなる物質を、これは皮下注射ではなく口の中の舌の裏側(舌下といいます)に直接垂らして、免疫力を高めアレルギー性鼻炎を治療しようという方法(舌下免疫療法)です。時に気管支喘息などが起こることがありますが、重症な副作用は稀とのことでした。

しかしこれらの治療法を行える医療機関は少なく、今現在どこでも出来るというわけではなく、今後の治療法といえそうです。


4番目の演題として、埼玉医科大学の皮膚科の先生が、「アトピー性皮膚炎の病態とスキンケア」という演題で講演されました。

アトピー性皮膚炎は、痒みを生じながら慢性に続く皮膚の病気で薬としての皮膚の炎症を抑える塗り薬と、皮膚のバリア機能の改善を目的としたスキンケアが重要とのお話です。赤ちゃんの頃から徐々に皮膚の水分を保つ能力は低下してゆき、アトピー性皮膚炎になると一層この能力が落ちるそうです。そのため保湿を中心としたスキンケアは、アトピー性皮膚炎の発症の予防につながることを力説されていました。


そして、保湿によりこの皮膚のバリア機能を良い状態に保つことで、皮膚から入る卵や牛乳、ダニなどのアレルギーの物質を少なくし、その後のアトピーを防ぎやすくするそうです。このことから、新生児期の赤ちゃんの時期よりスキンケアをすることが重要で、例えば、入浴直後にローションタイプの保湿剤を塗り、就眠前にクリームタイプの保湿剤を使用したり、外出時にはワセリンなどで肌を保護するなどの、保湿剤の使い分けの話もされていました。


第48回日本小児アレルギー学会より(その2)

 日本小児アレルギー学会の2日目の教育講演8では、

食物アレルギー:診断と治療ガイドラインと題して、福岡国立病院の先生が講演をされました。


食物アレルギーは近年増加していることアメリカではガイドラインの作成と医師や医療従事者のみならず保健指導関係者も食物アレルギーの標準的な評価や指導が行えることを説明され、我が国の現状として


1)食物アレルギーの確実な診断法は経口負荷試験という検査で診断することで、ガイドラインが作成され、全国でこの検査が行える医療機関が増えていること。

2)食物アナフィラキシー(食物アレルギーの重い症状)の対応は、予防と発症時の治療が基本で、食物の誤食(誤って食べてしまうこと)の予防、適切な症状の治療(携帯できてどこでも使えるエピペンという治療薬がありますが、この使用のタイミング)など・・早ければ早いほど効果があること

3)最近の治療としてトピックスなのは、経口減感作療法(経口免疫療法)といわれるもので、いわゆるアレルギーの食品をたくさん食べさせて治すという、今までの食べさせない治療法とは違う画期的なものです。ただし、現時点ではいくつかの問題点があり、どの患者さんに、どの食品を、どのくらいの量で始め、どのくらいまで増量し、治療後の食事はどうするのか、などの点でまだ一般的な治療にはなっていませんが、これからの治療として期待されるものです。

4)食物アレルギーの発症予防と離乳期のアレルギーの原因になる食物の開始時期をどうするかという点では、妊娠時期や出産後の授乳期のお母さんの食事制限は行わないのが普通で、さらにお子さん自身は早めに離乳食を開始するほうが湿疹の頻度が少なくなり、皮膚から食物のアレルギーの物質が入る可能性から、顔のスキンケアの重要性が話されていました。

第48回日本小児アレルギー学会より(その1)

先月末に福岡で開催されました、日本小児アレルギー学会の学術大会に出席してきました。


一日目の午前中では、教育講演5での「環境整備と薬物療法:どちらを重視していますか」という講演を興味深く聞くことが出来ました。


アレルギー疾患にとっていかに環境整備が重要か、特にダニ、ホコリに関しては殆どの患者さんでこれらが悪化因子になっているので、薬物療法に頼り切らずに、環境整備として室内のダニホコリの少ない環境をいかに維持させるか


またペットについてもそれがアレルギーの悪化因子となり、薬物でのコントロールが難しい場合は、適度の制限させる必要性があることなどが力説されていました。


さらに、家庭環境で問題になるのは、タバコの影響です。タバコはそれを吸っている人の健康の害だけではなく、同居されている家族・子供への影響が強く、喘息を持っているお子さんの家庭では、強く禁煙をすることを力説していました。


最近の傾向として、ロイコトリエン受容体拮抗薬、吸入ステロイド薬、長時間作動性の気管支拡張薬など薬物療法での有効性の高いものが、いろいろと小児にも使用されてきていますので、以前に比べて重症の喘息の患者さんが少なくなってきましたが、これらの薬物療法と並行して、さらながらアレルギーの悪化因子となっている環境におけるアレルゲンへの対策を怠らないことを、改めて認識させてもらえた教育講演でした。

小児気管支喘息

小児の気管支喘息とは、小児期の気管支喘息のことで、成人であれば成人喘息、小児に発症するので小児喘息というわけです。"カゼをひくとゼーゼーしやすく"なり、それを数回繰り返していくうちにだんだん呼吸が苦しくなるような"発作"と呼ばれる症状が出てきます。これは気管支が縮むうえに痰が詰まって空気の通り道が狭くなるために起こります。

 では、同じ喘息ですが成人と小児では違うのでしょうか?基本的な症状や気管支の状態は同じですが、成人に比べて小児ではアレルギーの関与が大きいこと、乳幼児などの小さいお子さんでは症状がはっきりしないので喘息の診断に時間がかかること、慢性化することもありますが大部分はしっかり治療すれば症状が無い時期(寛解といいます)が長期間続く事などが大きく違います。

病院・医院名 土田こどもクリニック
診療科目 小児科,アレルギー科
診療受付日時 月・火・木・金 8:45〜12:00 14:00〜17:15
 水        8:45〜11:30
 土        8:45〜13:00

※予防接種は、毎日行っております。
 健診は、月曜日から金曜日で行っております。

【栄養相談:第1・第3金曜日】
  14:00〜15:30

【健診・予防接種優先:毎週火・金曜日】
  14:00〜15:00
 (優先の受付 13:30〜14:30)

 火曜日、金曜日は、午後の一般診療は15時からの予定となりますが、午前の診療終了時間、また予防接種・健診の方の人数により、開始時間が前後する場合がございます。

休診日 日・祝日
診療予約 日本脳炎、B型肝炎の予防接種は予約が必要です。
入院設備 無し
所在地 北海道旭川市旭町2条10丁目128-50
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電話・FAX 電話: 0166-55-0202
FAX: 0166-55-0012
連絡方法 上記にお電話・FAX下さい。

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