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小児ワクチン Archive

4月よりヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンの予防接種法が変わりました!

今年の4月から、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンが、定期接種になりました! 

これでやっと日本全国のお子さん全員に無料で、この3種類のワクチンが接種できることになりました。

今までは国や自治体の臨時的な予算を使用して、これらのワクチンを無料もしくは一部自己負担で接種されてきていましたが、4月からは継続的に全国の対象となるお子さんに無料で、この3種類のワクチン接種できます。


ただしこの予防接種法の改正に伴い、接種期間や年齢が変わるワクチンもありますので、詳しくはクリニックのスタッフまでご相談ください。


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「ワクチンフォーラム2012」にて:ワクチンの同時接種の安全性、不活化ポリオワクチン、4価ワクチン、インフルエンザワクチンについて(その2)


9月5日のワクチンフォーラムでの崎山先生のお話の続きです。

今回は不活化ワクチン、4価ワクチン、そしてインフルエンザワクチンについてです。

 

今月の1日から全国で不活化ポリオワクチンの接種が開始されています。

今までのポリオ生ワクチンと違い、ワクチンによる麻痺がない安全性の高い注射するワクチンです。


もう既に接種された方も多いかと思いますが、今回の不活化ポリオワクチンはフランスから輸入されたワクチンですが、国内での治験後に使用されることになり、各地で多くのお子さんに接種されています。

未発表のデーターですが、今年の春の主要都市におけるポリオ生ワクチンの接種率は60%台に下がっていましたので、かなりたくさんのお子様がポリオに対しての免疫がない状態です。

ポリオの接種が済んでいないお子さんは早めに不活化ポリオワクチンを接種してくださいね。

 

そして、11月からは新しいワクチンが開始されます。

今までの三種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風)と不活化ポリオワクチンが合わさったワクチンで、計4種類のワクチンが入っている混合ワクチンのため4価ワクチンと呼ばれます。

このワクチンは現在のところ2社から発売される予定(クアトロバック、テトラバックという商品名です)で、どちらのワクチンも使用できます。

 


最後のインフルエンザワクチンについてのお話では、インフルエンザワクチンの有効性についてでした。

よくインフルエンザワクチンは効かないと言われているようですが、

崎山先生のお話ではその評価の仕方が誤っているものが多く正確に評価した研究を集めると実際にはワクチンの効果は60~70%程度はあるとのことです。


但し2歳以下でのインフルエンザワクチンの効果は少ないとのことで、この年齢層でのインフルエンザワクチンの接種に関しては、色々と相談の上でということになるかもしれません。


しかしどのワクチンでもそうですが、インフルエンザワクチンにも集団免疫効果というものが有り、

その集団(学校なり幼稚園や保育所、その地域など)でのワクチンの接種率がなり高いと、ワクチンを接種していない人にも病気にかかる率少なくなるという効果を及ぼしますので、はやりワクチン接種は大事だということになりますね。

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第22回日本外来小児科学会にて(その2):いろいろなワクチンについて・・・「最適なワクチンスケジュールを立てるために」


 1日目のランチョンセミナーの講演では、千葉大学の石和田稔彦先生が、種々のワクチン(麻しん風しんワクチン、三種混合ワクチン、BCG、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、ロタワクチンなど)について、最近のトピックスと、ワクチンのスケジュールを立てる上での注意事項についてお話していただきました。


感染症予防のワクチン接種のスケジュールを立てるためには、感染症の流行状況や季節性、年齢などを考えてゆく必要があるとのことです。そのため、古い知識ではなく、現代の感染症にあった知識をアップデートして(例えば、成人でも結核や百日咳、風疹が多いこと。水ぼうそうやおたふくは2回接種が必要なこと。新しいワクチン(ロタワクチン、不活化ポリオワクチンなど)です。)


ワクチンには大きく分けて「定期接種:国が責任をもって勧めるワクチンで、無料です。その結果接種率も高くなっています。例:麻しん風疹ワクチン、三種混合ワクチン(百日咳・破傷風・ジフテリア)、BCG、ポリオ(9月からは不活化ポリオ)、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンなど(公費助成も含めています)」
「任意接種:受けたほうが良いワクチンで、有料です。接種率が定期接種に比べて低いです。例:水ぼうそうワクチン、おたふくワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタワクチンなど」
があります。


この両方共にしっかりとワクチン接種を進めるためには、やはり同時接種が必要になってきます。生後最初のワクチンは、生後6週目からロタワクチン(2回ないし3回)が、生後2か月からヒブワクチン(4回)や肺炎球菌ワクチン(4回)が開始でき、その後生後3か月からは三種混合ワクチン(4回)や不活化ポリオワクチン(4回)、B型肝炎ワクチンなどが接種できます。妊娠の時期や出産後の検診などの早い時期から赤ちゃんのワクチンのスケジュールを考えてみてください。


次回は、ワクチンで防げる病気(VPD)の新しいトピックスなどをお話してゆきましょう。

旭川では今日から1週間、ポリオの生ワクチンが接種できます

 本日の月曜日から土曜日までの1週間にわたって、旭川ではポリオの生ワクチンが接種できます。

今回は不活化ポリオワクチンが9月から接種が開始される影響で、去年までに比べて、ポリオワクチンを接種するお子様の数が減少することが予想されます。

今月初めからポリオの生ワクチンが開始されている札幌市では、7割くらいのお子様が生ワクチンを接種している現状のようです。


旭川の接種率はどのくらいになるでしょうね。

ワクチンによる予防医学の観点からは、なるべく多くのお子様が生ワクチンにしろ不活化ワクチンにしろ接種して、全体として免疫が付いているお子様が多いと良いのですが。。。(u_u)


話は変わりまして、昨日は旭川医科大学小児科学教室の新人歓迎会が開催され、出席してきました(^^ゞ

全国的に小児科医師不足が叫ばれ、小児医療(特に小児救急医療)の荒廃が危惧されている中、3人もの小児科を志す若い医師が入ってきてくれたことは、本当に嬉しいことですね

 30年前の自分の頃はどうだったかなと、しばし感慨にふけりましたが、まだ老け込む年では無いので、若い人からも活力をもらって、まだまだ頑張らねば!!(^o^)


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ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチン

ヒブ(Hib)とは「インフルエンザ菌b型」の略称です。このインフルエンザ菌b型や肺炎球菌といった細菌が、脳や脊髄を包む膜に感染して引き起こす細菌性髄膜炎は、日本では年間500―800人の子どもが発症。(これは、2ヶ月~5歳児の1/2000がかかっているという計算になります。)

発熱や頭痛、嘔吐(おうと)といった風邪に似た症状から始まり、重症化すると手足のまひなどの後遺症を招き、命を奪うこともある。原因の6割はヒブ、2割強が肺炎球菌とされています。患者の年齢は0歳台の乳児が53%と最も多く、0~1歳で70%以上を占めています。

発病のピークは生後9ヶ月で、逆に5歳以上は発病はまれになります。両ワクチンとも生後2カ月以上―7カ月未満で接種を始めて3回、追加で1回の計4回の接種が好ましいとされています。

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