- 2011年7月12日 10:05
- 学会の報告
7月7日・8日の2日間、福岡で開催されました、第47回日本小児循環器学会学術集会に出席してきました。
今年の学術集会では、小児の心臓病の診断や治療に関してさらに新たな進歩が報告されていましたが、特に記憶に強く残ったのは、突然死のワークショップでした。
この突然死は幼児や学童などが対象でしたが、学校で行われている心電図検診の重要性や、それによって見つかる危険性の高い不整脈(WPW症候群やQT延長症候群など)の管理について討論されました。
また、その場合の対処の方法として、AEDの活用が挙げられています。
AEDは今や全国のほとんどの学校や公共機関に装備されていますが、遅れての対応では死亡率や後遺症の改善が悪く、救急隊の到着を待つ以前に、すぐ現場(学校や幼稚園・保育所など)での使用が求められています。
3分以内でAEDが開始された場合の助かる率は75%もありますが、実際にAEDが開始された時間は平均8分くらいとのことですので、これをいかに早くAEDを開始できるか、それが小児の突然死の救命率を上げる重要なポイントになるでしょうね。
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- 平成23年の小児循環器学会学術集会に参加してきました from 旭川市小児科【土田こどもクリニック】