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ロタウイルス胃腸炎のワクチンのシンポジウムにて

先週で旭川市のポリオワクチンの接種が終了しましたが、外来では4月より続いているウイルス性胃腸炎(殆どがロタウイルスかノロウイルスが原因と思われます)がまだまだ猛威を振るっています。

時間内の診療だけではなく、日曜日や夜間の救急当番医を受診する方でも、一番多い症状が腹痛や下痢・吐き気・脱水の胃腸炎の方のようです。

実は、この流行のためではないのですが、27日の日曜日に東京で開催されました「ロタウイルス胃腸炎から赤ちゃんを守るために」のシンポジウムに参加してきました。


ロタウイルス胃腸炎は、その名の如く"ロタウイルス"が原因の胃腸炎で、お子さんの胃腸炎の中で最も多い原因の胃腸炎です。

病気の重症度としては、ノロウイルスによる胃腸炎よりも重症になりやすく、一般にはあまり知られていませんが、この胃腸炎でけいれんを起こしたり、脳炎や腎不全などの重い腎臓病、低血糖症になることもあり、十分な注意が必要です。

子どもさんの病気の中では時には点滴や入院が必要な病気の代表的な疾患で、日本でも年間3万人くらいの方が入院され、十数名以上のお子さんがこの病期で亡くなったりします。


この病気はほとんどのお子さんがかかりますが、2歳までには90%以上のお子さんが1回はかかり、何回もかかるお子さんも多く10%前後のお子さんは4~5回以上も繰り返してかかるようです。

そのため、予防が第一の病気になりますが、去年の秋からこの病気に対するワクチンが日本でも発売され、小さなお子さんに接種できるようになりました。

残念ながら数回ワクチンを接種しなければなりませんが、回数を重ねるごとに予防効果は高くなり入院を必要とするような重症な胃腸炎はほぼ100%予防できるようです。


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