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「地域医療と予防接種~ワクチンがもたらす恩恵~」のセミナーに出席してきて:その1

2月4日(土)に札幌で開催されました、「地域医療と予防接種~ワクチンがもたらす恩恵~」のセミナーに出席してきました。外来診療の終了が遅くなってしまい、講演の(2)及び、パネルディスカッションからの参加でしたが、大変実りあるセミナーでした。


 色々と勉強になるセミナーでしたが、中でもパネルディスカッション「当地域における予防接種の実際」で講演されました、わたなべ小児科・アレルギー科クリニック院長の渡辺先生のお話の中で、

1)「生後2か月からのワクチン接種開始の重要性」と題して、生後3か月時にDPT接種という従来の常識を、生後2か月時にワクチン接種のために小児科を受診するよう啓蒙・誘導する必要がある。と述べられていた事や

2)今後解決すべき問題点」と題して、生後2か月からの同時接種を常識とする市民への啓蒙活動や、

生後2か月から接種を開始するために妊婦や、産婦人科医師、助産師、保健師、看護師への啓蒙活動と、出生時の母親教室時・1か月検診時・乳児全戸訪問時にワクチン接種の指導が必要である。と述べられていた事は、非常に共感する提言でした。

私自身も同様の意見でしたので、産婦人科医と小児科医との連携が重要と考え、全体のディスカッションの時に渡辺先生に、「札幌市においては、ワクチン等の事業における小児科医会と産婦人科医会との連携はどのようになされていらっしゃるのか?」と、質問させて頂きましたところ、渡辺先生から「小児科医会と産婦人科医会との連携は非常に重要であり、現在両科の会長による懇談が進行中である。」旨のご発言がありました。

旭川でも同様に産婦人科医や自治体などの行政と、小児科医会との連携をさらに深めてゆくことが重要と、改めて強く認識しました。

 来週の金曜日の2月10日には、旭川で今回のパネルディスカッションで司会をされました、札幌市立大学看護学部教授の冨樫先生によるワクチンの講演会が開催されますので、その会でも実りあるお話が伺えることと期待しつつ、聴講が楽しみです。

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