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子宮頸がんワクチン(ガーダシルとサーバリックス)とB型肝炎ワクチンについて

現在子宮頸がんワクチン(商品名:ガーダシルとサーバリックス)が、中学校1年生から高校1年生の女子に対し、公費負担のため無料で接種できるようになっています。

今回は一昨日の旭川小児科医会の講演会から、この子宮頸がんワクチンについてのお話です。日本ではこのワクチンは、サーバリックスが2009年12月から、ガーダシルが2011年8月から接種が開始されています。このワクチンは「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスの感染症に対するワクチンです。

それが何故子宮頸がんの発症予防にある程度効果があるかというと、「子宮頸がん」という女性特有のガンが実はウイルス感染による感染症の重い合併症だからです。子宮頸がんは日本では年間7000人の人が発症しているそうです。その原因がこのウイルスの感染によるためで、ワクチンを接種することによってこのウイルスに対する免疫をあらかじめ付けておくことにより、このガンの発症を減少させることが出来るというわけです。

しかしながら、子宮頸がんはこのワクチンだけで予防できるかと言いますと、その予防効果にも限りがあります。そしてこの病気はHPVというウイルスの感染による、性感染症です。ですからワクチンだけではなく、思春期のお子様に対する性感染症への健康教育と、ワクチンで防げない一部の子宮頸がんの早期発見のためのがん検診も重要になります。

次回は、この子宮頸がん予防に有効なワクチンが2種類ありますので、その点についても触れたいと思います。


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