Home > Archives > 2012年9月 Archive
2012年9月 Archive
第22回日本外来小児科学会にて(その8):同時接種とワクチン・リスク・コミュニケーション
- 2012年9月19日 10:12
- 予防接種
今回で日本外来小児科学会でのお話は最後になります。最後にワクチンの同時接種を進めてゆくときに大事なことについて2、3点触れたいと思います。
単独接種や同時接種にかかわらず、ワクチンについて安全なワクチンの改良とワクチンに対する市民の皆さんの信頼と安心感がワクチンのリスク・コミュニケーションに必要ですが、アメリカでは全国的なネットワークで、ワクチンで防げる病気やワクチン副作用情報についてインターネットを使用して集積しています。その中の説明文章では、ワクチンで防げる各病気の説明や、ワクチンのリスクや副反応、そして何らかの理由でワクチンを接種できない人や有害事象(重い副反応)が起こった時の情報の問い合わせ先などがいつでも見られるようになっていて十分な情報開示がなされています。
また現在の日本で必要な市民・保護者の方への啓発と広報活動として、1)風疹が大流行しているため妊婦への情報提供が必要で、小児科医と産婦人科医・助産師との連携が重要。2)出生早期から始めなければならないワクチン接種への対策として、出生届と乳幼児医療費助成申請時に、ワクチンのパンフレットを同時に配布する。3)同じく出生早期の広報活動のために保健師の戸別訪問や、参加・小児科での1か月健診を利用して早期のワクチン接種を推奨する。4)学校でのワクチン教育を進めて学童・生徒にワクチンで防げる病気について知ってもらう。を挙げていました。
最後にまとめとして
・適切な時期に適切なワクチン接種をするためには、同時接種は必要な医療行為であること。
・同時接種に対する不安は、真の健康被害を基にしたものではないが、真摯に受け止めることが大切。
・ワクチンのリスク(副作用・危険度)とベネフィット(利益)を正しく比較してもらうために、医療従事者の役割は大きい。 と話されていました。
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
第22回日本外来小児科学会にて(その7):同時接種とワクチン・リスク・コミュ二ケーション
今までにブログで触れさせていただいたのは、ワクチン・リスク・コミュニケーションという演題の中でのお話でしたが、このワクチン・リスク・コミュニケーションとは何かといいますと、
被接種者(お子さん)、保護者、医療従事者、行政、マスコミ、専門家などが、ワクチンの利点と副作用などのリスクについて、またワクチンで防げる病気のリスクについて、お互いに正確な情報を認識し合うということですね。
どんな予防接種も全く安全な予防接種は有りません。
きわめてまれに重い副作用が生ずることがありえます。
そのため健康被害の正確なモニタリングや副反応のより少ないワクチンの開発が求められます。
しかしながらワクチンの副作用に対する過度な報道(例えば昨年の同時接種後の死亡例の報道など)がありますと、その死亡がワクチンの原因ではない死亡(他の病気や乳幼児の突然死など)であっても、ワクチンに対する不適当な恐怖が市民のあいだに広がり、その結果ワクチンの接種を避ける状態が続きますと、
今度はワクチンで防げる病気が蔓延し、その病気による死亡が増えてしまうという状況が起こります。
1999年に行われたアメリカでの全国調査でも、ワクチンは病気の予防に極めて重要であると答えた方は87%にのぼりますので、ワクチンの利点や有用な情報を副作用のリスクなどとともに正確に保護者の方に伝え、自信を持ってワクチンの接種を勧めることが大切だとお話されていました。
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
第22回日本外来小児科学会にて(その6):同時接種とワクチン・リスク・コミュニケーション
- 2012年9月15日 18:55
- 予防接種
前回に引き続いて、ワクチンの同時接種についての講演からです。
海外でのワクチンの同時接種は、1980年には既にアメリカでMMR(はしか、風疹、おたふくかぜ)や、三種混合(百日咳、ジフテリア、破傷風)や不活化ポリオワクチンの同時接種が行われていました。1986年にはアメリカではしかの大流行があり、そのうちの4割弱くらいの子さんではしかのワクチンが未接種のため、同時接種をしていなかった医師の責任が問われる事態となりました。海外の先進国では1980年代から1990年代にかけてワクチンの同時接種に関しての研究がいくつも発表されましたが、どれも同時接種で重い副作用の発生は増加しないという報告ばかりでした。
日本では昨年の3月に同時接種後の死亡例の報道が有り、多くの皆さんに不安を与える結果となりましたが、一時的な中止後にすぐに同時種が再開となり、その後のワクチン接種の数も報道前よりも数多く接種されていますが、接種後の死亡例が増加したという報告も報道も現在のところ有りません。もともとワクチンの同時接種以前の古くから乳幼児突然死症候群という原因不明で小さな赤ちゃんが亡くなる病気が知られていますが、ワクチン同時接種後に亡くなられたお子さんの多くの方はこの病気であった可能性が高そうです。
鹿児島県で行われた3年間にわたるワクチンの安全性の調査でも、ワクチンの同時接種と単独接種を比較してみても副作用の頻度には差がなかったという結果が出ています。
以上のことから、世界的に見ても日本のこれまでの報告を見ましても、ワクチンの同時接種によって引き起こされる重大な問題はないことが分かりましたので、お子さんにとって必要なワクチンを必要な時期に接種するためには、同時接種を前提としてお子さんのワクチンスケジュールを組み立ててもらって下さい。
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
第22回日本外来小児科学会にて(その5):同時接種とワクチン・リスク・コミュニケーション
学会の2日目のセミナーでは、鹿児島大学の西順一郎先生による、「ワクチンの同時接種とワクチン・リスク・コミュニケーション」の講演でした。
最初に日本小児科学会推奨の予防接種スケジュールを表で示され、早いものでは生後6週目からのロタワクチンから開始するスケジュールと、
生後8週目からの同時接種(ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタワクチン)を前提とした最速のワクチンスケジュールも示して頂きました。
ただしどちらもBCGの集団接種ではスケジュールの調整が困難なため、BCGの個別接種への移行が必要であると話されていました。
旭川市でも来年度からBCGの集団接種から個別接種へと移行する予定ですので、今後は旭川の乳幼児のお子様も同時接種を前提としたワクチンの接種スケジュールが立てやすくなります。
またワクチンの単独接種では、必要なワクチンを全部接種するためには生後6か月までに合わせて全部で15~16回の接種のための受診が必要ですので、かなり大変なことになります。
インフルエンザ菌や肺炎球菌による髄膜炎という重い病気は生後6か月にはもう発病しているお子様も出てくるために、かかる前に接種するワクチンの原則からすると、やはりどうしても同時接種が必要だということになりますね。
日本小児科学会でも、「予防接種の同時接種に対する考え方」において、
- ワクチンは適切な時期に適切な回数を接種することが重要で、
- 有効性については各々のワクチンでのお互いに影響する作用は無く、
- ワクチンの同時接種により重い後遺症や副反応の頻度は多くならず、
- ワクチンの同時接種は日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為である。
と示されています。
次回は、このセミナーでのお話の中で、「海外における同時接種」と「日本の同時接種に対する不安」というお話をいたします。
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
「ワクチンフォーラム2012」にて:ワクチンの同時接種の安全性、不活化ポリオワクチン、4価ワクチン、インフルエンザワクチンについて(その2)
9月5日のワクチンフォーラムでの崎山先生のお話の続きです。
今回は不活化ワクチン、4価ワクチン、そしてインフルエンザワクチンについてです。
今月の1日から全国で不活化ポリオワクチンの接種が開始されています。
今までのポリオ生ワクチンと違い、ワクチンによる麻痺がない安全性の高い注射するワクチンです。
もう既に接種された方も多いかと思いますが、今回の不活化ポリオワクチンはフランスから輸入されたワクチンですが、国内での治験後に使用されることになり、各地で多くのお子さんに接種されています。
未発表のデーターですが、今年の春の主要都市におけるポリオ生ワクチンの接種率は60%台に下がっていましたので、かなりたくさんのお子様がポリオに対しての免疫がない状態です。
ポリオの接種が済んでいないお子さんは早めに不活化ポリオワクチンを接種してくださいね。
そして、11月からは新しいワクチンが開始されます。
今までの三種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風)と不活化ポリオワクチンが合わさったワクチンで、計4種類のワクチンが入っている混合ワクチンのため4価ワクチンと呼ばれます。
このワクチンは現在のところ2社から発売される予定(クアトロバック、テトラバックという商品名です)で、どちらのワクチンも使用できます。
最後のインフルエンザワクチンについてのお話では、インフルエンザワクチンの有効性についてでした。
よくインフルエンザワクチンは効かないと言われているようですが、
崎山先生のお話ではその評価の仕方が誤っているものが多く、正確に評価した研究を集めると実際にはワクチンの効果は60~70%程度はあるとのことです。
但し2歳以下でのインフルエンザワクチンの効果は少ないとのことで、この年齢層でのインフルエンザワクチンの接種に関しては、色々と相談の上でということになるかもしれません。
しかしどのワクチンでもそうですが、インフルエンザワクチンにも集団免疫効果というものが有り、
その集団(学校なり幼稚園や保育所、その地域など)でのワクチンの接種率がなり高いと、ワクチンを接種していない人にも病気にかかる率少なくなるという効果を及ぼしますので、はやりワクチン接種は大事だということになりますね。
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
「ワクチンフォーラム2012」にて:ワクチンの同時接種の安全性、不活化ポリオワクチン、4種混合、インフルエンザワクチンについて(その1)
- 2012年9月 7日 12:04
- 予防接種
一昨日の水曜日(9月5日)に、旭川にて旭川小児科医会主催の「ワクチンフォーラム2012」が開催されました。ワクチンの話題では有名な、東京都府中市の崎山小児科医院の崎山 弘先生に御講演を頂きました。題名は「明日から役に立つ予防接種の新しい知識―不活化ポリオ、4種混合、インフルエンザ、同時接種についてー」でした。
最初にワクチンの同時接種の安全性についてのお話でした。去年の冬にワクチンの同時接種後に亡くなった赤ちゃんの報道があったのはご存知の方も多いかと思いますが、その後間もなく同時接種が再開され、報道以前以上にワクチンの同時接種が全国で行われていますが、それによって亡くなったという報道は一切有りません。崎山先生のお話では、10年以上も前にヨーロッパでワクチンの同時接種と乳幼児の突然死の研究がなされ、それによりますと同時接種をしたからといって赤ちゃんの死亡率が増えることはなく、むしろ同時接種をしていた方のグループの方が、同時接種をしていないグループよりも突然死を起こしにくい(フランス、ドイツなど)という結果が出ているようです。確かにワクチンを複数同時に接種すると、発熱などの頻度は高くなるかもしれませんが、死亡例や後遺症を残す方などの重い副作用は有りません。なので、皆さん安心して同時接種をしてください!というお話でした。加えて同時接種をしないで単独接種だけではワクチンの完了も遅くなり、その結果ワクチンで防げる病気に残念ながらかかる可能性も高くなります。
1歳のお誕生前までに接種できるワクチンは、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、ポリオワクチン、ロタウイルスワクチン、B型肝炎ワクチンから始まって、全部接種すると15~20回くらいになります。これを単独で接種しようと思うと大変な受診回数になりますので、接種できるときは同時接種を進めてゆくと良いでしょうね。
次回は、不活化ポリオワクチン、4価ワクチン、インフルエンザワクチンについてのお話です。
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
第22回日本外来小児科学会にて(その4):ワクチンで防げる病気(VPD)の最近の話題について(2)
- 2012年9月 5日 17:07
前回に引き続いてワクチンで防げる病気(VPD :水ぼうそう、おたふくかぜ、ロタウイルス胃腸炎、細菌性髄膜炎、肺炎など)についてのお話です。
1)
水ぼうそう(水痘)は、一つの集団生活(例えば保育所や幼稚園など)で発症すると、それまで水ぼうそうにかかっていない人やワクチンを受けていない人(いわゆる免疫がない人)では80~100%の人がかかってしまうくらい伝染性の強い病気です。そこで水ぼうそうのワクチンを接種していたらどうなっていたかといいますと、水ぼうそうのワクチンを1回でも接種していると半分以上の方に予防効果があったそうです。また残念ながら発症しても多くの方が軽く済んでいます。これによりますと、伝染性の強い水ぼうそうはワクチンで防ぐのが良く、しかも1回接種では効果が限定的なので、出来れば2回接種をすることがおすすめのようです。しかもワクチンの接種時期は集団生活に入ればいつでもうつりますので、1歳を過ぎた早い時期に接種することが望ましいでしょう。
2)
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎 :ムンプス)は、年齢が上になるほどおたふくかぜの症状が強くなります。また髄膜炎や睾丸炎、卵巣炎などの合併症の発生率も高くなります。そのためおたふくかぜワクチンの接種も、みずぼうそうワクチンの接種と同じように、集団生活に入るまでと待たないで、1歳を過ぎたら早い時期に接種しましょう。
3)
ロタウイルス胃腸炎は、3歳までにほとんどのお子さんが一回はかかり、5歳までのお子さんでは40人に1人は入院する病気です。また、脳炎という重い脳の病気の原因では3番目に多い病気でもあります。
昨年より日本でもロタウイルスに対するワクチンが発売されるようになりましたが、数年前にこのワクチンを導入してお子さん全員に接種している国では、ロタウイルス胃腸炎で入院するお子さんがほとんどいなくなり、ロタウイルス胃腸炎の流行自体もなくなりつつあるようです。
4)ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は、日本で発売されてから数年が経ちましたが、最初の頃は自費のため接種率も低く、その結果髄膜炎や肺炎の発生率も目立っては現象が見られませんでしたが、昨年は公費負担による無料化のため接種率が飛躍的に良くなりました。そして昨年から今年にかけては全国で髄膜炎が半分以下に減少し、乳幼児の死亡例も減少しました。また、これらのワクチンの接種率を高く保つことにより、ワクチンを受けていない他のお子さんにも集団伝染予防効果によりこれらの菌の保有率が下がっているようです。今後はお子さんの菌の保有率が下がると、周囲の人への伝染も少なくなり、成人や老人の方のこれらの病気の発症率も下がってくることが期待できます。
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
第22回日本外来小児科学会にて(その3);ワクチンで防げる病気(VPD)の最近の話題について(1)
- 2012年9月 3日 11:12
- 予防接種
学会の一日目のランチョンセミナーはワクチンのスケジュールについてのお話でしたが、その中で、ワクチンで防げる病気(VPD :麻しん、風疹、結核、百日咳など)についての新しい話題のお話でした。
1) 麻しん(はしか)は、最近になりかかる人が少し多くなって来ましたが、はしかウイルスの株の分析によりますと、昔のはしかは国内に流行していた株が多く、その株を持った人が外国に出掛け、外国で発症しその国の人に移すために、「日本ははしかの輸出国だ!」と諸外国から非難されていましたが、最近の日本国内ではしかで発症する人のはしかの株は、ほとんどが外国での発症の株のため、「日本ははしかの輸入国になってしまった!」ということです。世界中での移動が容易な今日、はしかのワクチンをしっかり受けましょう。
2) 風疹は、妊婦さんがかかってしまうとお腹の赤ちゃんに奇形が起こる大変な病気のため、成人女性に気を配られがちですが、実は風疹にかかってしまう人で一番多いのは、成人男性なのです! 男性のほうが女性の2~3倍もかかっており、しかも一番かかっている年代は20~30台の男性です。そうです、妊婦さんのパートナーが一番風疹にかかっているのです。そのため日本産婦人科学会のHPには、「風疹が流行しています!妊婦の夫世代が最多!!妊婦さん本人は風疹ワクチンを受けられません。妊婦さんが風疹にかかるとお腹の赤ちゃんに高率に奇形が発生します。妊婦さんの同居家族は風疹ワクチンを受けて下さい!」と注意が喚起されています。
3)BCGは乳幼児の重症の結核(髄膜炎や重い肺炎など)の予防に必要です。1年間に新しく発症する小児の結核患者さんは1965年では44180人だったのが、1975年では4905人、2009年では73人とかなり減っています。でも日本は先進国の中ではまだ成人や老人の結核患者さんが多い「結核の中程度の蔓延国」です。そのため先進国のように、今現在BCGの接種を止めてしまうと乳幼児の結核の患者さんがかなり増えますので、BCGもしっかり接種しましょう。ただし、近い将来にはBCGの接種時期が少し変わるかもしれません。
4)百日咳もワクチン(三種混合ワクチン;DPT)を接種する時期から、子どもさんの病気と考えられがちですが、最近は成人の方の百日咳が増加しています。なんと全体の患者さんの6割くらいの方が15歳以上の生徒、成人、老人なのです。これは小児の時期ではワクチンの効果が残っていますが、成人になるにつれてワクチンの効果が減ってかかりやすくなる上に、成人の方の百日咳は症状が強くないので、長引くカゼくらいに捉えられ、未治療ですと周囲の乳幼児や小児に感染させ、そのお子さんたちが百日咳になってしまっています。そのため、今後は小学校6年生に接種している2種混合ワクチン(破傷風とジフテリア)に更に百日咳を加え、新しい三種混合ワクチンを小学生や中学生に接種しなければならないと考えられています。先進国の中では、成人の方の百日咳の予防のために成人にも三種混合ワクチンを接種している国もあります。
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
本日から、不活化ポリオワクチンの接種が開始されました!
- 2012年9月 1日 11:03
- 予防接種
本日(9月1日)の土曜日から、厚生労働省の予防接種実施規則の一部が改正され、全国的に不活化ポリオワクチンの接種が開始されました。
これで、対象年齢(ポリオワクチンの接種がまだ完了していない、生後3か月から7歳6か月までの全国のお子さん全員です)の方に、ポリオ関連麻痺という副作用のない不活化ポリオワクチンが接種出来るようになりました。
このワクチンは、当院のスタッフブログでも詳しく説明しておりますが、今までの生ワクチン(口から飲むワクチン)と違って、三種混合ワクチンやヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンと同じように腕もしくは太ももに注射での接種によるワクチンです。
もちろん、上にあげた種々のワクチンとの同時接種が可能ですので、今までに比べてもワクチンの接種スケジュールの立て方が楽になります。
ただし回数に関しましては、今までの生ワクチンが合計2回の接種で済んでいたのに対し、今回の不活化ポリオワクチンは合計4回の接種で完了となり、今までのワクチンの接種した回数によっても違います。
例えば、
1)今まで1回もポリオワクチンを接種していないお子さんは、20日以上の間 隔をあけて3回の接種とその後6か月以上の間隔をあけて1回接種の、計4 回の接種が必要です。
2)今までに生ポリオワクチン(飲む経口のワクチン)を1回飲まれているお子 様は、20日以上の間隔をあけて2回の接種をし、その後は1)と同じ接種 を追加します。
3) すでに生ポリオワクチンを2回接種したお子さんは、不活化ポリオワクチンを接種する必要はありません。
以上の知識を持ちながら、お子さんの不活化ポリオワクチンを進められてください。
なお、今年の11月くらいからは新しいワクチンが開始されます。不活化ポリオワクチンと三種混合が合わさった新しいワクチンです。
三種混合ワクチンもポリオワクチンもどちらも接種されていないお子様は、この新しいワクチンの接種が望ましいですね。
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Calendar
-
« 2012 9 » S M T W T F S 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 - 月別リスト
- リンク集
- タグクラウド
-
- 11月
- 120名前後
- 14才の壁
- 2回接種
- 2歳以下
- 2種混合ワクチン
- 3月16日 夜間当番医 旭川 インフルエンザ B型 溶連菌 流行
- 3月末
- 4価ワクチン
- 5歳
- 6歳
- 8月上旬
- AED
- A型
- A型インフルエンザ
- A香港型
- A香港型インフルエンザ
- BCG
- B型
- B型インフルエンザ
- B型肝炎
- B型肝炎ワクチン
- DPT
- HPV
- MRワクチン
- WHO
- 小児科を守る会
- 、年度内
- 「子どもの成長を支えるしなやかなネットワークづくりを目指して~学校を支援する各機関に求められていること~」
- 「診察室の外の子ども達」
- おたふく
- おたふくかぜ
- おたふくかぜワク チン
- おたふくワクチン
- おたふく風邪
- おねしょ,夜尿症,具体的な治療,ホルモンの薬,飲み薬,大きなポイント,改善,アラーム療法,抗利尿ホルモン剤,生活,
- お母さんからもらう免疫
- お盆,休診,大通公園,ビアガーデン,夏休み
- お腹のはり
- お薬
- かぜ薬
- かゆみのケア
- かゆみの異常が強い
- かゆみ止め
- くしゃみ止め
- くすり
- けいれん
- せき
- たばこ
- てんかん
- なりやすい物質皮膚
- においに過敏
- のど
- のどの痛み
- はしか
- はしか・風疹ワクチン
- はしか風疹ワクチン
- はやり病
- ひきこもり
- みうら小児科
- もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら
- やおたふくカゼ
- アトピー
- アトピーを防ぐ
- アトピー体質
- アトピー性皮膚炎
- アトピー性皮膚炎の発症
- アトピー性角結膜炎
- アナフィラキシー
- アレルギー
- アレルギーによって起こる病気
- アレルギーマーチ
- アレルギー性結膜炎
- アレルギー性鼻炎
- アレルギー性鼻炎に対する免疫療法
- アレルギー感作
- アレルギー物質
- アレルギー疾患
- アレルギー科
- アンヒバ
- イギリス
- イナビル
- イモバックス
- インターネット
- インフルエンザ
- インフルエンザA型
- インフルエンザB型
- インフルエンザb型菌
- インフルエンザの治療と予防
- インフルエンザワクチン
- インフルエンザワクチンの効能
- インフルエンザ感染症
- インフルエンザ警報
- ウイルス性胃腸炎
- ウイルス胃腸炎
- カサカサの肌
- カロナール
- カンファランス
- ガーダシル
- クアトロバック
- クリニック
- グリーフケアキャンプ
- グルメ
- コカール
- コントロール
- ゴールデンウイーク
- サーバリックス
- ショック症状
- シンポジウム
- ジフテリア
- ジフテリアと破傷風
- スキンケア
- スケジュール
- ステロイド
- ステロイド剤
- セミナー
- タミフル
- チック
- テトラバック
- ノロウイルス
- ノロウイルス胃腸炎
- ヒブ
- ヒブワクチ
- ヒブワクチン
- ブログ
- プレベナー
- ヘリコバクター・ピロリ菌
- ヘルプアンギーナ
- ホワイトデー
- ホームページ
- ボルタレン
- ポリオ
- ポリオワクチン
- ポリオ不活化ワクチン
- ポリオ生ワクチン
- マイコプラズマ感染症
- マイコプラズマ肺炎
- マクロライド系の抗生剤に耐性
- マスク
- マスコミ
- ママのおしゃべり救急箱
- ミュンヘン市
- ミルクアレルギー
- ムンプスワクチン
- ラピアクタ
- ランプ法
- リスク
- リスク・コミュニケーション
- リレンザ
- ロウイルス胃腸炎
- ロタウイルス
- ロタウイルスワクチン
- ロタウイルス胃腸炎
- ロタウイルス,胃腸炎,入院,重症,ロタリック,ロタテック,予防効果,乳幼児,学童,年長児,流行,集団発生,免疫,集団免疫効果
- ロタテック
- ロタリックス
- ロタワクチン
- ロタ胃腸炎
- ワクチン
- ワクチンのスケジュール
- ワクチンの接種率
- ワクチンの開始
- ワクチンスケジュール
- ワクチンフォーラム
- ワクチン・リスク・コミュニケーション
- ワクチン予防
- ワクチン接種
- 三種混合
- 三種混合ワクチン
- 上富良野町
- 下痢
- 不活化
- 不活化ポリオワクチン
- 不登校
- 中1ギャップ
- 中学校1年生
- 中学1年
- 乳児期早期
- 乳幼児
- 乳幼児新型
- 乳幼児期
- 乳幼児突然死症候群
- 予防
- 予防効果
- 予防接種
- 予防接種スケジュール
- 予防接種制度
- 予防接種法
- 事故
- 京都
- 今年度
- 今週中
- 任意接種
- 休日
- 低体温
- 低血糖症
- 便秘
- 保健室
- 保湿
- 保育園児の健康管理
- 保育所
- 個別接種
- 倒れる
- 倦怠感
- 健康
- 健康教育
- 健康診断
- 優先
- 先天奇形
- 先天性風疹症候群
- 先進国
- 免疫
- 免疫的・アレルギー学的な異常
- 入学式
- 入院
- 公費負担
- 兵庫県立柏原病院小児科
- 内視鏡
- 冨樫先生
- 凌雲閣
- 出席できません
- 出席停止
- 出血
- 初回免疫
- 利点
- 利点、
- 副作用
- 副反応
- 加湿器
- 助成
- 効かない
- 効果
- 北海道
- 北海道の小児科医
- 北海道アレルギー研究会
- 北海道保育園保育協議会
- 北海道小児科医会
- 医師会
- 医療崩壊の危機、
- 医療行為
- 十二指腸潰瘍
- 十勝岳温泉
- 十勝岳連峰
- 単価ポリオワクチン
- 単価ワクチン、4価ワクチン、混合ワクチン、三種混合ワクチン、ワクチンスケジュール
- 単独接種
- 厚生労働省
- 原因
- 受動喫煙
- 受診
- 合併
- 同時接種
- 吐き気
- 吸入
- 吸入ステロイド
- 和久先生
- 咳
- 咳止め
- 唾液
- 喘息
- 喘息発作
- 喘鳴
- 嘔吐
- 四種混合
- 四種混合ワクチン
- 園・学校保健勉強会
- 土田こどもクリニック
- 地域医療再生
- 坐薬
- 報告
- 変異
- 夏かぜ
- 外傷
- 外来小児科学会
- 外科的処置
- 多動
- 夜尿症,オシッコの量,おねしょ,夜尿症のタイプ,多尿型,膀胱型,混合型,治りにくい,尿漏れ,頻尿,お薬,治療,対策,家庭,
- 夜尿症,薬,バソプレッシン,オシッコ,おしっこ,排尿,抑える,ホルモン,おねしょ,点鼻薬,飲むお薬,効果,有効,有効性,治療,
- 夜間当番医
- 大きな要素
- 大人の薬
- 大流行
- 大通り
- 大通公園
- 大量使用時
- 大雪山
- 失神
- 女性医師の仕事と子育て
- 妊婦
- 始業式
- 子ども
- 子宮がん検診
- 子宮頚がん
- 子宮頚がんワクチン
- 子宮頸がん
- 子宮頸がんワクチン
- 子宮頸がんワクチンワクチン
- 子育て支援
- 学会
- 学校の子ども達が抱かえる問題を考える
- 学校保健
- 学校医
- 学級閉鎖
- 学習指導要領の改訂
- 安政火口
- 安静
- 定期
- 定期接種
- 家族
- 家族内感染
- 富良野
- 対象年齢
- 小児
- 小児のアレルギー
- 小児の突然死
- 小児アレルギー
- 小児呼吸器疾患
- 小児喘息
- 小児救急
- 小児救急医療
- 小児気管支喘息
- 小児用肺炎球菌ワクチン
- 小児科
- 小児科の先生が講演
- 小児科医不足
- 小児科医師
- 小児科学会
- 小学校6年生
- 小学生
- 小惑星探査機,はやぶさ,HAYABUSA,遥かなる帰還,おかえり、はやぶさ,JAXA宇宙航空研究機構,川口淳一郎教授,道民公開講座,無料,ホテル札幌文芸館,
- 尖圭コンジローマ
- 岩崎夏海先生
- 岩手県
- 崎山先生
- 市民広報
- 平成23年度
- 平成24年度
- 年末休日救急当番医
- 幼児相談
- 強い食物アレルギー
- 当番医
- 微熱
- 心理的援助
- 心臓弁膜症
- 思春期
- 性感染症
- 怪我
- 患者さんの数
- 意識障害
- 感染
- 感染力
- 感染症
- 感染症の手引き2010
- 感染症対策
- 慢性咳嗽
- 成人の百日咳
- 成人男性
- 手足口病
- 打撲
- 投薬
- 抗インフルエンザ薬
- 抗ウイルス薬
- 抗ヒスタミン剤
- 抗ヒスタミン薬
- 抗ロイコトリエン
- 抗体
- 抗体は生後2~3か月
- 抗体価
- 抗原
- 抗生物質
- 拡大
- 接種
- 接種率
- 接種量
- 推奨
- 携帯受付
- 改善
- 救急
- 救急外来
- 救急当番医
- 救急当番医,救急医療,当番病院,胃腸炎,夏カゼ,高熱,脱水,水分補給,経口補水液,イオン飲料
- 敗血症
- 教育相談
- 新しいワクチン
- 新しい3種混合ワクチン
- 新人
- 新型インフルエンザ
- 新学期
- 新年度
- 新聞
- 日帰り温泉
- 日曜日
- 日曜日救急当番医
- 日本
- 日本の定期接種
- 日本外来小児科学会
- 日本小児循環器学会学術集会
- 日本小児科学会
- 日本少尉アレルギー学会
- 早めに治す
- 早めに治療
- 早期
- 旭岳
- 旭川
- 旭川の小児の休日・時間外救急当番医体制
- 旭川インフルエンザ
- 旭川保健所
- 旭川医科大学小児科
- 旭川小児科
- 旭川市
- 旭川市の乳幼児健診
- 旭川市保健所
- 旭川市小児科
- 春季カタル
- 春季カンファランス
- 春季カンファレンス
- 時間
- 有効性
- 有料
- 有用
- 服薬指導
- 期間
- 札幌
- 札幌市立大学看護学部
- 東京
- 検査
- 横浜
- 機能性腸疾患
- 機能異常
- 歓迎会
- 死亡
- 残雪
- 気管支喘息
- 気管支喘息とアレルギー性鼻炎との関連
- 気管支拡張剤
- 気管支拡張薬
- 水ぼうそう
- 水ぼうそうワクチン
- 水平感染
- 水疱瘡
- 水痘
- 水痘ワクチン
- 汗
- 治す
- 治りにくい要因
- 治る
- 治療
- 治療経過
- 注射
- 注意力の低下
- 流行
- 流行が下火
- 海外
- 混合ワクチン
- 湿疹
- 湿疹、
- 溶連菌
- 溶連菌感染症
- 炎症
- 点滴
- 無料
- 無料化延長
- 熱さまし
- 牛乳アレルギー
- 特別支援教育
- 特別講演
- 現場
- 環境整備
- 生ポリオワクチン
- 生ワクチン
- 生後6週から
- 生後1~2ヶ月から
- 生後6週
- 生後8週
- 生高校3年
- 異常
- 病気
- 症状
- 痰切れの薬
- 発作
- 発熱
- 発疹
- 発症
- 発症後5日
- 登園
- 登園停止
- 登園許可証
- 登校
- 登校停止基準
- 登校許可
- 登校開始
- 百日咳
- 百日咳、ワクチン
- 百日咳毒素
- 皮下筋肉注射
- 皮膚
- 皮膚のケア
- 皮膚の保水性
- 皮膚バリアの機能異常
- 眠気
- 研究
- 研究会
- 破傷風
- 神経・精神障害
- 移行抗体
- 筋注
- 精神病
- 精神症状
- 精神科薬
- 細菌性髄膜炎
- 細菌感染症
- 終息気味
- 経口ポリオワクチン
- 経口免疫療法
- 経済学者
- 経皮感作
- 結核
- 網膜剥離
- 総合小児科医
- 署名活動
- 美瑛
- 耐性
- 肝ガン
- 肝硬変
- 肝臓
- 肺機能
- 肺炎
- 肺炎球菌
- 肺炎球菌ワクチン
- 胃潰瘍
- 胃炎
- 胃腸炎
- 胃腸炎予防
- 脱水
- 脱水症状
- 脳波検査
- 脳炎
- 脳症
- 腎不全
- 腎炎
- 腹痛
- 膵炎
- 自宅
- 自宅安静期間
- 自律神経
- 舌下免疫療法
- 花粉
- 花粉症
- 蕁麻疹
- 薬
- 薬物療法
- 血圧
- 血圧低下
- 補水液
- 西順一郎
- 見分け
- 見逃してはいけない病気
- 解熱
- 解熱した後2日間
- 解熱剤
- 診察室の外の子ども達
- 診断
- 誤って
- 誤飲
- 調査
- 講演
- 講演会
- 赤ちゃん
- 赤ちゃん訪問
- 迅速診断キット
- 追加免疫
- 追加接種
- 運動
- 運動誘発性喘息
- 運転
- 道北小児アレルギー研究会
- 道北産婦人科医会
- 重い後遺症
- 重症
- 重症化
- 野外体験活動
- 長引く咳
- 長期の入院
- 長期的
- 開催
- 開始
- 間欠投与
- 間隔
- 関節痛倦怠感
- 防げる
- 陽性
- 隔離
- 障害
- 集中治療
- 集団
- 集団免疫効果
- 集団感染
- 集団接種
- 集団生活
- 離乳食
- 雪まつり
- 電解質
- 頻度
- 風疹
- 風疹ワクチン
- 風邪
- 食べ歩き
- 食事制限
- 食物
- 食物を食べて治す
- 食物アレルギー
- 食物アレルゲン
- 食道
- 飲み薬
- 養護教諭
- 髄膜炎
- 高校3年生
- 高熱
- 鹿児島大学
- 麻しん(はしか)
- 麻疹
- 麻疹風疹
- 麻疹風疹ワクチン
- 麻黄湯
- 鼻水
- 鼻水止め
- 齢層
- 1才
- 2価ワクチン
- 4価ポリオワクチン
- 4価ワクチン
- 4月1日
- 4種類
- 9月5日
- 9月1日
- A群溶連菌感染症
- RSS購読