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「ワクチンフォーラム2012」にて:ワクチンの同時接種の安全性、不活化ポリオワクチン、4種混合、インフルエンザワクチンについて(その1)

 

 一昨日の水曜日(9月5日)に、旭川にて旭川小児科医会主催の「ワクチンフォーラム2012」が開催されました。ワクチンの話題では有名な、東京都府中市の崎山小児科医院の崎山 弘先生に御講演を頂きました。題名は「明日から役に立つ予防接種の新しい知識―不活化ポリオ、4種混合、インフルエンザ、同時接種についてー」でした。

 最初にワクチンの同時接種の安全性についてのお話でした。去年の冬にワクチンの同時接種後に亡くなった赤ちゃんの報道があったのはご存知の方も多いかと思いますが、その後間もなく同時接種が再開され、報道以前以上にワクチンの同時接種が全国で行われていますが、それによって亡くなったという報道は一切有りません。崎山先生のお話では、10年以上も前にヨーロッパでワクチンの同時接種と乳幼児の突然死の研究がなされ、それによりますと同時接種をしたからといって赤ちゃんの死亡率が増えることはなく、むしろ同時接種をしていた方のグループの方が、同時接種をしていないグループよりも突然死を起こしにくい(フランス、ドイツなど)という結果が出ているようです。確かにワクチンを複数同時に接種すると、発熱などの頻度は高くなるかもしれませんが、死亡例や後遺症を残す方などの重い副作用は有りません。なので、皆さん安心して同時接種をしてください!というお話でした。加えて同時接種をしないで単独接種だけではワクチンの完了も遅くなり、その結果ワクチンで防げる病気に残念ながらかかる可能性も高くなります。

 1歳のお誕生前までに接種できるワクチンは、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、ポリオワクチン、ロタウイルスワクチン、B型肝炎ワクチンから始まって、全部接種すると15~20回くらいになります。これを単独で接種しようと思うと大変な受診回数になりますので、接種できるときは同時接種を進めてゆくと良いでしょうね。

 次回は、不活化ポリオワクチン、4価ワクチン、インフルエンザワクチンについてのお話です。

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