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アレルギー(小児喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー)の勉強会に参加して

1月17日に旭川でアレルギーの勉強会がありました。

講師の先生はKKR札幌医療センター小児センター長の高橋先生で、小児喘息やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーやその負荷試験などについて、先生を囲んで勉強会が開かれました。

最初の話題は、重症のアトピー性皮膚炎のお話です。乳児早期のかなりひどいアトピー性皮膚炎でも、ステロイドの塗り薬をしっかり使用し、時には数日間、スキンケアと塗り薬の使い方の教育的な指導のための入院をすると、見違えるようにアトピー性皮膚炎が改善するというお話です(アトピー性皮膚炎教育入院)。治療の基本的なことは、ステロイドの塗り薬の正しい知識と、正しいスキンケアに尽きるようです。

次に小児喘息についてのお話で、最近いくつかの施設で用いられている呼気(吐く息)の中の一酸化窒素(NO)を測定すると、気管支の炎症の状態が分かることや、治療薬の怠薬や、いつ喘息の治療をやめたら良いかの指標に役立つというお話でした。また運動した時の喘息発作や学童期の喘息の治療には、吸入のステロイド剤と気管支拡張剤を合わせた合剤の有用性が高いことも挙げられていました。

食物アレルギーのお話では、食物アレルギーの診断、及び除去食解除ための食物アレルギー負荷試験のやり方や、以前のこのブログでも取り上げていましたが、入院して医師の管理の下に、急速にアレルギーの元となる食物を短時間で食べさせることにより、それまで食べられなかった食物がかなりの割合で食べることができるという急速経口減感作療法(経口耐性誘導療法)について、KKR札幌医療センターでの治療内容や実績等についても触れられていました。

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