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小児の牛乳アレルギー・・・・便秘、腹痛、嘔吐などの小児の消化管の機能障害との関係


先週の土曜日(10月13日)に札幌で、講演会がありました。話題はお子さんのおなかの病気(便秘、腹痛、下痢、お腹の張り)と牛乳アレルギーとの関係についてです。演者は大阪の母子保健総合医療センターの位田先生でした。

 お子さんの中で、6か月以上お腹の痛みや、便秘、下知、吐き気が続くときに「機能性腸疾患」という考え方で病気を診てゆくそうです。そしてこの病気や症状を示すお子さんの中で、ある割合で牛乳アレルギーのお子さんが見つかり、その治療で症状が改善することがあるとのことでした。

 欧米ではミルクアレルギーの診断として、嘔吐と血便をポイントにして、この場合血液検査でIgEという検査が陽性であれば、ミルクアレルギーの可能性が高いらしいです。

 大阪の病院では、重度のお腹の張りで受診される方のうち、ミルクに反応する検査結果などから、約半分以上の方にミルクアレルギーが疑われるそうです。また便秘の重症のお子さんでも、同じような検査で6割くらいが陽性に出て、ミルクアレルギーとの関係が疑われるようです。

 小さなお子様で、お腹の症状で受診される方の中にはこのミルクアレルギーを考えなければならない方もいらっしゃるのではないかなという印象でした。

 最後に大阪母子保健総合医療センターでの、職場環境の改善のお話をされていました。母子保健という施設の特徴から、職員としてそして母親として働く方も多く、その仕事へのサポートとして、早くから育児への勤務時間の時短(勤務時間の短縮)や、センター内での職員が利用しやすいような保育施設の充実を進めており、この職場環境の改善が結果母親として働く方以外にも好影響を与えて、職員全体の仕事への環境改善をもたらしたとのことでした。

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