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子どもたちを守る予防接種(ワクチン)スケジュールについて(4:不活化ポリオワクチン、四種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ)

 

 今回は、今年の9月から接種が開始されました不活化ポリオワクチンと今月から接種が開始されました四種混合ワクチン(従来の三種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風)に不活化ポリオワクチンを加えたワクチンです)についてのお話です。

 ポリオ不活化ワクチンは、9月から全国的に以前のポリオ生ワクチンという飲むワクチンから、ほかのワクチンと同じように注射のワクチンに代わりました。

 このワクチンはフランスで製造され、1982年以降世界中の86か国で使用されている安全性の高いワクチンです。

 もうすでに接種されたお子さんも多いかと思いますが、このワクチンは三種混合ワクチンと同じく生後3か月から接種が開始できます3~8週間隔で3回接種します。3回接種後は6か月以上の間隔をあけておよそ1年後に追加の接種を1回して完了です。

 この4回とも定期接種として国が認めたワクチンですので、公費負担で接種が無料となりました。

 すでに以前からのポリオ生ワクチンを飲まれているお子さんはその飲んだ回数により不活化ポリオワクチンの接種回数が違いますので、詳しくは主治医の先生にお伺いしてみてください。

 日本での治験でも高い有効性が認められましたし、副反応も他のワクチンに比較して特に多いものではありませんので、通常通りに接種して構いません。ただしほかのワクチン同様副反応が絶対無い100%安全なワクチンは有りませんので、接種の際には主治医の先生や病院のスタッフとよく相談されることは必要ですね。

 今月から接種が開始された四種混合ワクチンは、すべて国内での製造です。現在のところ2社から販売されていますが、全国的に品薄状態で、スタッフブログにも書かれてありますように希望されるお子さん全員に接種する本数は全国どこの地域でも確保されておりませんので、残念ながら今しばらくは四種混合ワクチンを接種するか、今までの三種混合ワクチンに不活化ポリオワクチンを追加して同時接種するかを主治医の先生と相談されてワクチンスケジュールを立ててみてください。

 接種間隔は今までの三種混合ワクチンと同じで、3回の初回接種と1回の追加接種で接種が完了します。

 時にワクチンの絶対数が不足する事態が数か月続く可能性もありますので、やむを得ない場合は四種混合ワクチンで接種を開始しても途中から三種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンの組み合わせで2回目、もしくは3回目の接種をする場合もあります。

 どちらも同じように組み合わせて接種スケジュールを立てることができますので(ワクチン同士の互換性が有るといいますが)、この点もご了解されて接種を進められてください。

 


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