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アレルギー、ワクチンのシンポジウムにて(2:子どものアレルギー性鼻炎のお話)


 

 先月の東京でのシンポジウムでの2番目のお話は、千葉大学耳鼻咽喉科の教授の岡本先生による、小児のアレルギー性鼻炎についてのお話です。

 喘息やアレルギー性鼻炎などの小児のアレルギーの病気は年々患者数が増加しており、さらにそのアレルギーの病気が小さなお子さんにまでも発症するという低年齢化が進んできています。

 アレルギー性鼻炎なども1~2歳ころからの発症も珍しくはなくなってきたようです。

 小児のアレルギー性鼻炎では原因となる抗原(アレルギーの原因物質)が成人よりも多く、スギ花粉のみならず北海道ではシラカバ花粉も多く、その他ダニやハウスダスト(室内のチリ)など複数の抗原が原因で花粉症が引き起こされています。そのため成人に比べても自然に治る率が少なく成人にまで持ち越すお子さんも多いようです。

 治療としてはいくつかの方法が挙げられますが、特に成人にもお子さんにも良く効くのみ薬として昔から「抗ヒスタミン剤」という飲み薬が使われてきていましたが、難点として眠気が強く、学童などでは日中の学校生活や学業にも影響することもあります。

 そのため最近では眠気の少ない抗ヒスタミン剤が多く開発されてきています。このお薬は2~3歳からでも使えますので、気になる方は一度主治医の先生にご相談されてみるのが良いでしょうね。

 またこれらの飲み薬でもあまり改善しないお子さんでは、「点鼻薬」(直接鼻に噴霧するお薬)も3歳以上のお子さんからでも安全に使用できるとのことですので、治りにくいお子さんはこの点鼻薬も使うこともあります。

 そのほか喘息のお子さんに服用して良く効く「抗ロイコトリエン薬(商品名:オノン、キプレス、シングレアなど)」も鼻づまりの強いアレルギー性鼻炎には最も良く効くお薬ですので、どのようなお薬が効果が有るかを考えながら治療してゆくことになりますね。

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