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日本小児科学会北海道地方会にて(1:マイコプラズマ感染症の診断)

 一昨日の日曜日(12月1日)に、札幌において北海道の小児科医の学会が開催され、マイコプラズマ感染症を始め、小児の病気に関する様々な話題が出され、皆さんの身近にある病気のお話もありましたので、いくつかお伝えしたいと思います。

 まずマイコプラズマ感染症ですが、この病気は今年の秋にもかなり流行いたしまして、現在でもその患者さんが時々外来を受診されていらっしゃいます。皆さんの中でもこの病気の名前を耳にされた方も多くいらっしゃるかと思いますので、その診断も簡単なものかと思われるかもしれませんが、実際に外来を受診された患者さんで、マイコプラズマ感染症が疑われる患者さんは少なからずいらっしゃいますが、確かにマイコプラズマ感染症だと診断することはそう簡単にではありません

今までの診断法でかなり高い確率でマイコプラズマ感染症と診断するには、のどから培養で確認するには数日間かかりますし、一般的な血液検査でマイコプラズマの抗体と言うものを調べるのにも早くて数日間、時には2~3週間後に再度血液検査をして、両方を比べてからではないと、確かな診断は出来ないというものでした。

今回の発表では、マイコプラズマ検査の中での"ランプ法"という簡単なのどからの検査で、医療機関の検査体制によっては当日かもしくは2~3日後にはマイコプラズマ感染症かどうかの確かな診断ができるという結果でした。この検査法は、最近になり医療保険が使えるようになりましたので、今後は検査体制の拡充などにより、小児診療の場で(特に私たちクリニックなどの第一線の診療の場で)マイコプラズマ感染症の診断が簡単にさらに迅速にできるようになることが期待されますね。


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