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小児科学会北海道地方会にて(4:子どもの外傷について)

小児科の学会からの最後のお話は、子どもさんの外傷についてです。


子どもさんでも大人でも、外傷は日常の外来診療や救急外来でも多いのですが、

大人と違って子どもさんで気をつけることはより小さなお子さんでは怪我外傷・事故による症状訴え的確にできないことです。


そのため、最初の診察では軽いと思われた外傷でも症状の進み方がはっきりしないために、思わぬ事態に進むことも稀ならずあります。

 

今回の学会での発表では、お子さんの腹部の打撲から、急激に腹痛を訴えて膵炎になり、入院後に集中治療が必要になったお子さんのケースでした。

このお子さんの腹部の打撲は自転車に乗っていて、転んでハンドルがおなかに当たったという状況のようでした。

そんなことで! と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、意外とこのような飛び出た器物(ハンドルや棒など)でのおなかの打撲で肝臓や膵臓に障害を起こして出血し、緊急の処置が必要になるという事態は、外傷や救急医療の現場では頭に入れておかなければならないことと言われています。


 小児では、事故や外傷などでは訴えがあまりなく、状況も不明なことも多いため、小さな症状にも気をつけて経過を見てあげることが必要ですね。

 

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